古いお守りを持ち続けるリスクとは?返納は違う神社でも大丈夫?返す時の手順や注意点も徹底解説

新年に初めて行う初詣であったり、安産祈願や合格祈願など何かを祈るときであったり、さまざまなタイミングで授かるお守り。お寺や神社によってお守りの種類は異なるため、遠方の寺社へ参拝してご利益を得たいと考える方も多いのではないでしょうか。

今回は家にある方も多いであろう「古いお守り」について、お納めせずに持ち続ける際のリスクを学んでいきましょう。授かった寺社と納める寺社が違っても良いのかどうか、または返納時の正しい手順についてもご紹介します。

こちらの記事では、

  • 古いお守りはいつまでに返納すべき?持ち続けることで起こるリスクとは
  • 古いお守りを違う神社に返すとどうなる?
  • 古いお守りを返納するときの正しい手順
  • 古いお守りを返納するときに注意しておきたいポイント3つ

についてご紹介します。

古いお守りはいつまでに返納すべき?持ち続けることで起こるリスクとは

通常、お守りを授かった場合は1年を目安にお礼参りを行い、返納して新たなお守りを授かるのが良いとされています。

初詣で授かったお守りは、次の年の初詣に持っていき、一緒にお焚き上げをしてもらうのが良いでしょう。その際は神様や仏様に感謝の気持ちを伝え、新たな年の健康を願うことが大切です。

しかし、中には1年を過ぎてもお守りを返納せず、ずっと手元に置いてある方も多いのではないでしょうか。

普段行くことのない遠方の寺社で授かったお守りであったり、願いが叶ったため返納せずに持っていたくなったり、忙しくてなかなか参拝の時間が確保できなかったりと、その理由はさまざまです。中にはお守りを授かったことを忘れてしまい、奥にしまいこんでいる方もいるでしょう。

結論からいえば、お守りを返納せずに1年が経過しても、お守り自体を大切に保管していれば問題はないといわれています。何らかの理由で手放したくないお守りがある場合は、埃が被らないように配慮しながら大切に保管しましょう。

一方、お守りを返納しないからといって、神様や仏様にお礼参りをしないで良いというわけではありません。

お守りは神様や仏様の分身ともいわれているため、大切にすればするほど願いが叶いやすくなります。明確に願いが叶った場合もそうでない場合も、必ず授かった寺社へお礼参りに出かけましょう。

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古いお守りを違う神社に返すとどうなる?

先ほどもご紹介したように、遠方の寺社でお守りを授かり、なかなかお礼参りに行けない方も多いでしょう。

とはいえ古いお守りを面倒だからと別の寺社に返納するのは良くありません。別の寺社に返すくらいならば、自宅で丁寧に保管することをおすすめします。

これは神様や仏様にお礼参りができないだけでなく、寺社がお焚き上げをする際にも諸々の費用が発生しており、それらをお賽銭としてお納めするのが礼儀であるのが理由です。中には「他社のお守りはお断り」と明確に記載のある寺社も多いため、お焚き上げの前に必ず確認しましょう。

もちろん、一部の寺社では他社のお守りも快く引き受けてくださるところも存在します。とはいえ礼儀を欠く行為であることには変わりないため、できる限りお礼参りを兼ねて再度参拝したり、お守りを授かった寺社に連絡し郵送でお焚き上げを依頼したりといった工夫をすることが大切です。

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古いお守りを返納するときの正しい手順

古いお守りを返納する際は、寺社の「納め所」を訪れてお守りを預けましょう。特に定められた手順などはないものの、紙袋から出しておいたり、不燃物は取り除いておいたりするとスムーズです。

また、お正月などは各地で「どんど焼き」が行われることも多く、しめ飾りなどと共にお守りもお焚き上げできる場合があります。こちらもお守りを預かった寺社で行う必要があるため、どんど焼きが行われるかどうか事前に確認してから参拝しましょう。

お守りを返納した後は、感謝の気持ちを伝えるため、お賽銭を納めるのが重要です。額は定められていませんが、細かすぎると寺社の負担になるため、ある程度大きな金額を入れるのがおすすめです。

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古いお守りを返納するときに注意しておきたいポイント3つ

古いお守りを返納する際は、以下の3つのポイントに注意して行いましょう。

お守りを返納する際の注意点

・返納する前は必ず綺麗な状態で保管する
・お賽銭を納め感謝の気持ちを伝える
・返納できない場合も自宅で処分しない

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

返納する前は必ず綺麗な状態で保管する

お守りは神様や仏様の化身ともいわれており、小さな袋の中に大きな力が込められています。自宅に持ち帰ってきた後も、埃がつかないよう綺麗な状態で保管すると良いでしょう。同じ場所に置きっぱなしになっている場合、定期的に見て清潔に保つことが大切です。

特に注意しておきたいのが、交通安全を祈願するお守りを車内に飾っている場合です。掃除の間隔が長いこともあり、埃や砂などが付きやすいため、必ず定期的にチェックするようにしましょう。

また、破魔矢やだるまにも同じことがいえます。サイズが大きいため埃をかぶりやすく、神棚など高いところに飾る方も多いため、こちらも定期的な清掃を心掛けましょう。

お賽銭を納め感謝の気持ちを伝える

お守りに込めた願いが成就した場合、心の中で神様や仏様にお祈りをするとともに、お賽銭で形に残る感謝を伝えるのも大切です。語呂合わせで1円玉や5円玉を入れる場合も多いお賽銭ですが、中には財布に入った小銭を処理する目的で入れる方もおり、寺社の負担になっています。

近年は銀行でお賽銭を換金する際、小銭の量が多いと手数料が発生し、金額が減ってしまうケースが多いといわれています。なるべくまとまった金額を納めるなど、寺社側の負担も考慮して参拝すると良いでしょう。

寺院ではお賽銭を「お布施」としてとらえることも多く、欲や執着を捨てる意味で行われているところも少なくありません。欲しいものがたくさんある方やついお金を使ってしまう方などは、思い切ってお賽銭の金額を増やし、欲と決別してくるのもおすすめです。

返納できない場合も自宅で処分しない

一部では自宅でできるお焚き上げの方法を紹介しているところもありますが、お焚き上げは正しい手順で行わなければ意味がなく、神様や仏様に対し失礼をはたらくこととなってしまいます。

先ほどもご紹介したように、寺社では郵送にてお守りを預かっていただけるところも多いため、自分でお焚き上げをするのは避けた方が良いでしょう

もちろん、郵送やお礼参りが面倒だからといって、ゴミ箱に捨てるのは言語道断です。神様や仏様の分身を捨てることとなり、どんな災いが降りかかるか分かりません。自身に災いが及ぶだけでなく、家族や友人など親しい人にまで影響が出る可能性もあるでしょう。

再度参拝したときに新たなお守りを授けてもらえるよう、いただいた恩はしっかりと返すことが大切です。

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まとめ

お寺や神社で授かったお守りは、大切に保管していればいつになっても自宅で大切に飾っておくことができます

しかしその場合も、神様や仏様へのお礼参りは欠かさずに行うと良いでしょう。お焚き上げをする場合も、必ずお守りを授かった寺院に依頼することが重要です。

古くから受け継がれてきた決め事を守り、神様や仏様に正しく目をかけていただけるよう、日頃の行いを見直していきましょう。