向かって右の目だけ墨で入れた赤いだるまと、筆と硯、梅と松を描いただるまの目入れの水彩イラスト

最終更新日:2026年10月30日

だるまの目は右と左のどちらから入れるのか、迷いますよね。多いのは向かって右側(だるまの左目)に先に入れ、願いが叶ったら残りの目を入れるやり方です。ただし高崎だるまの産地の組合も「実は順序に決まりはありません」としていて、勝尾寺のように逆の順番を作法にしている寺もあります。

最初の目を入れるのは願いを立てたときで、日を決めた案内は見当たりません。役目を終えただるまは、寺の供養やだるま市、どんど焼きでお焚き上げしてもらえます。2027年のだるま市は、例年どおりなら1月1日・2日の高崎から3月3日・4日の深大寺まで各地で開かれます。

産地の組合・寺社・自治体・辞典の案内(2026年10月30日確認)をもとに、作法の違いと納め方、2027年の日程をまとめました。

こちらの記事では、

  • だるまの目入れはどっちから?産地・寺ごとの違い
  • 目を入れる時期と、願いが叶わなかったときの扱い
  • 古いだるまを納められる寺社と、ごみに出すときの分け方
  • 2027年の主なだるま市の日程(1〜3月)
  • 赤い色・目なし・手足など、だるまの由来

 
についてご紹介します。

先に結論だけ知りたい方へ

・最初の目は向かって右(だるまの左目)が多い。高崎の組合もこの順を勧めつつ、順序に決まりはないとしている
・勝尾寺は向かって左(右目)から入れる。寺でだるまを受けたときは、その寺の作法に合わせると確か
・最初の目は願いを立てたときに入れる。残りの目は願いが叶ったとき(少林山は1年無事に過ごせたときも)
・古いだるまは寺の供養やだるま市、どんど焼きでお焚き上げ。だるまを受け付けない神社もあるので品目を確かめてから
・2027年のだるま市は例年どおりなら1月1日・2日の高崎から3月3日・4日の深大寺まで。寺が公表済みなのは少林山の1月6日・7日

だるまの目入れはどっちから?多いのは向かって右(だるまの左目)

だるまの「左目」は、だるまから見た左の目なので、正面から向かい合うと右側の目になります。高崎だるまの産地の群馬県達磨製造協同組合は、「向かって右側の左の眼から入れるのが正しいとされています」としたうえで、「実は順序に決まりはありません」と書いています。

最初に入れる目は、寺によって逆のこともある

公式の案内で確かめられた順番は次のとおりです。

出典 最初の目 叶ったら 補足
群馬県達磨製造協同組合
(高崎だるま)
左目(向かって右) 残りの目 この順を勧めつつ、順序に決まりはないとも書いている
少林山達磨寺
(群馬県高崎市)
左目(向かって右) 残りの目 「向かって右」に書き入れると案内。残りの目は1年無事に過ごせたときにも入れる。寺で和尚が最初の一点を入れる「開眼」も受けられる
白河だるま総本舗
(福島県白河市)
左目 右目 「風習があります」という書き方。向かってどちらかは書いていない
埼玉県の広報
(だるま全般の説明)
左眼 右眼 「一般的」としつつ「諸説あります」と添えている
深大寺
(東京都調布市)
左目(向かって右) 右目(向かって左) だるま市の目入れ所で僧侶が左目に梵字の「阿」を書き、願いが叶ったら右目に「吽」を入れて寺に納める。向かってどちらかは調布市の市報が補っている
勝尾寺
(大阪府箕面市)
右目(向かって左) 左目(向かって右) 「勝ちダルマ」の目入れ作法として案内している
川崎市の資料
(川崎大師のだるま)
男性は左眼、女性は右眼 両目を入れる 大師のだるま特有の慣習「という」と、伝え聞いた形で紹介している

高崎の組合・少林山・白河だるま総本舗は、いずれも左目から入れると案内しています(白河は向かってどちらかを書いていませんが、だるまの左目なら正面から見て右です)。一方で勝尾寺のように、寺の作法として逆の順番を決めているところもあります。寺でだるまを受けたときは、その寺の案内に合わせるのが確かです。

なぜ左目から?上位の側から入れるという説がある

理由ははっきりしていません。組合は「右に出る者はいない」という言葉を挙げ、座席の位置は左側が上位とされることから来たという説を紹介しています。名古屋の城山八幡宮の宮司は、「向かって右が上手」「席は向かって右が上位」などの説を並べたうえで、はっきりした決まりはないようだと書いています。

どれも、先に入れる目を上位の側にそろえたという考え方で、左右の数え方が説明によって違います。決まりではないので、反対に入れてしまっても気にしすぎる必要はありません。

選挙のだるまは右目から入れる?

城山八幡宮の宮司の文章には、平塚の相州だるまは選挙のときだけ右目から入れ、伊豆の達磨寺は選挙当選や合格・病気平癒などの祈願で右目から入れる、という話が紹介されています。ただし、産地の組合や寺の公式の案内では、選挙のときに順番を変えるという説明は確かめられませんでした。

高崎だるまの組合の年表には、1955年4月に「初めて必勝だるまがつくられる(選挙)」とあります。選挙のだるまの目入れに寄せられた意見は、下の「よくある質問」でまとめています。

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だるまの目入れはいつ?願いを立てたときで、日を決めた案内はない

最初の目は、願いをかけるときに入れます。この日に入れなければならないと定めた寺や組合の案内は見当たりませんでした。組合によると、昔は店が目を入れてから渡していて、近世になって買った人が自分で入れるようにもなったそうです。

場面 目を入れる時 出典
最初の目 願いをかけるとき。寺で「開眼」を受けた場合は、持ち帰ってから和尚が入れた最初の一点を起点に大きく書き入れる 少林山達磨寺
最初の目
(深大寺)
だるま市の当日、境内の目入れ所で僧侶が梵字の「阿」を書く 深大寺
残りの目 願いが叶ったとき。少林山は「一年間無事に過ごせた時」も挙げる 少林山達磨寺・
デジタル大辞泉
叶わなかったとき 扱いを決めた案内は見当たらない。組合は、もう一度挑戦する人には同じ大きさのだるまを勧めている 群馬県達磨製造協同組合

何で書く?道具を決めた案内はない

目を入れる道具を指定した寺や組合の案内は見当たりませんでした。調布市の市報の写真では、深大寺の僧侶が筆で梵字を入れています。組合によると、だるまを作るときは最後に墨汁で眉とひげを描いて仕上げます。

勝尾寺の勝ちダルマは、底に人生の目的、背中に1年の目標を書いてから目を入れる作法です。ほかのだるまでも、裏に願い事を書いておくと、何を願ったかを忘れずにすみます。

替えどきは?何年で納めるかを決めた案内はない

何年で納めるという決まりは、組合も寺も書いていません。組合のよくある質問は、節目の奉納の方法としてお焚き上げ供養を挙げていて、願いが叶ったら次は一回り大きなだるまを求める人がいるとしています。白河だるま総本舗や川崎市の資料には、毎年ひとつずつ大きなだるまに替えていく習わしが紹介されています。

願いが叶わなかったときに、片目のまま納めてよいかどうかを書いた案内も見当たりませんでした。組合は、もう一度挑戦する人には同じ大きさのだるまを勧めています。

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古いだるまはどこに納める?寺の供養とどんど焼き

組合は、役目を終えただるまは近くの神社やお寺に供養料を納めてお焚き上げしてもらうか、どんど焼きなど正月飾りを供養する行事でお焚き上げするとよいとしています。祀っていたものなので「決して塵として扱わない」というのが組合の考え方です。

受け付けるのは少林山・西新井大師・深大寺など

寺社・行事(所在地) 時期・方法
少林山達磨寺
(群馬県高崎市)
本堂と達磨堂の間の供養受付に預ける(毎日9時〜17時)。1月15日の供養法要がいちばん大きく、12月のすす払いで納められただるまをすべて供養する。供養料に決まりはない。袋や箱は持ち帰る。人形や正月飾りの供養はしていない。郵送は問い合わせ
高崎だるま市
(群馬県高崎市)
だるま市で来場者から預かっただるまを、組合がお焚き上げ供養する(2026年は1月29日)。預ける場所の案内はない
前橋八幡宮
(群馬県前橋市)
前橋初市まつりの日に古だるまお焚きあげ(2026年は1月9日 10時〜10時30分ごろ)。持ち込みの方法は広報に記載なし
西新井大師
(東京都足立区)
受付は1年中。毎年2月の節分の日に「だるま供養」でお焚き上げ
深大寺
(東京都調布市)
だるまの納め所は2月28日から(だるま市は3月3日・4日)
住吉神社
(東京都青梅市)
青梅だるま市の日に、古いだるまの御礼のお焚き上げ
白河だるま市
(福島県白河市)
同じ日に開かれるどんど焼きで、旧年のだるまを供養する
勝尾寺
(大阪府箕面市)
勝ちダルマは、願いが叶ったら本堂で報告し、境内のダルマ棚に奉納する

神社によっては、だるまを受け付けていません。神田明神は、古いお札やお守りはお焚き上げするものの「人形や達磨はお受けしておりません」と案内しています。さいたま市の岩槻人形供養祭も、だるまは引き受けられないとしています。持って行く前に、納め先の案内で品目を確かめてください。

地元のどんど焼きでだるまを受け付けるかどうかは、主催者で分かれます。受け付ける例と受け付けない例は、どんど焼きの日程と持って行けるものにまとめています。お守りやお札の返し方は、お守りの返納と郵送の方法をご覧ください。

ごみとして出すなら自治体の分け方で

近くに納める場所がないときは、自治体のごみの分け方に従って出すこともできます。調べた自治体(高崎市・横浜市・松戸市)では、紙のだるまは燃やすごみ(可燃ごみ)の扱いでした。陶器のだるまは別の分け方になり、粗大ごみになる大きさも自治体で違います。

自治体 だるまの分け方
群馬県高崎市 燃やせるごみ。陶器のだるまは燃やせないごみ(一辺60cm以上・10kg以上・指定袋に入らないものは粗大ごみ)
神奈川県横浜市 燃やすごみ。50cm以上は粗大ごみ
千葉県松戸市 50cm未満は可燃ごみ、50cm以上は粗大ごみ

分別の一覧に「だるま」が載っていない自治体もあります。その場合は、材質や大きさで分ける置物などの項目を確かめるか、自治体に問い合わせてください。

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2027年のだるま市はいつ?1月1日の高崎から3月の深大寺まで

表のうち、2026年10月30日の時点で2027年の日程を公表しているのは、少林山達磨寺の七草大祭だけです(寺のサイトの出店要項)。ほかは、毎年の決まりの日(旧暦の行事は国立天文台の暦で換算)を2027年の暦に当てはめ、決まりを確かめられなかった前橋と伊勢崎は2026年の日付から見込みを出しました。曜日に関係なく決まった日に開くものが多いので、平日に当たる年もあります。

2027年の日付 だるま市(場所) 毎年の決まり・根拠
1月1日(金)・2日(土) 高崎だるま市(群馬県高崎市・高崎駅西口駅前通り) 正月1日・2日(主催者の公式)。2026年は催しが10時〜16時
1月2日(土)・3日(日) 拝島大師 初縁日だるま市(東京都昭島市) 正月2日・3日(寺・昭島市)
1月3日(日) 喜多院 初大師だるま市(埼玉県川越市) 1月3日の初大師(寺)
1月5日(火) 久米水天宮だるま市(埼玉県所沢市) 毎年1月5日(所沢市の広報)
1月6日(水)・7日(木) 少林山七草大祭だるま市(群馬県高崎市・少林山達磨寺) 毎年1月6日・7日。2027年の日程も寺のサイトの出店要項で公表済み
1月9日(土)の見込み 前橋初市まつり(群馬県前橋市) 2026年は1月9日(前橋市の広報)。2027年は未発表
1月11日(月・祝)の見込み いせさき初市(群馬県伊勢崎市) 2026年は1月11日(伊勢崎市の広報)。2027年は未発表
1月12日(火) 青梅だるま市(東京都青梅市) 1月12日(青梅市)。2026年は13時30分〜20時
1月17日(日) 三春だるま市(福島県三春町) 1月の第3日曜日(町の観光の案内)
1月28日(木) 高幡不動尊 初不動だるま市(東京都日野市)・麻生不動院だるま市(川崎市麻生区) どちらも1月28日の縁日(寺・川崎市)
2月1日(月) 騎西だるま市(埼玉県加須市・玉敷神社) 毎年2月1日(加須市)
2月3日(水) 高幡不動尊 節分のだるま市(東京都日野市) 節分の日(寺)。2027年の節分は2月3日
2月11日(木・祝) 白河だるま市(福島県白河市) 例年2月11日(白河観光物産協会)
2月13日(土)〜15日(月) 毘沙門天大祭だるま市(静岡県富士市・妙法寺) 旧暦1月7日〜9日(富士市の広報)を、国立天文台の暦で2027年に当てはめた日
3月3日(水)・4日(木) 深大寺だるま市(東京都調布市) 3月3日・4日(寺)

開催の時間や交通規制、2027年の正式な日程は、年末から年明けに各主催者が案内します。出かける前に公式の案内で確かめてください。宇都宮・館林の初市や桐生の普門寺だるま市などにもだるまが並びますが、公式の案内で日程の決まりを確かめられなかったため表には入れていません。

少林山の七草大祭は夜通し開かれる

少林山達磨寺の七草大祭は、1月7日の午前2時に行われる星祭の大祈祷が中心の行事で、その前後に境内にだるまの店が並びます。出店者への案内では、2027年は1月6日(水)の午前9時ごろから夜通し、7日(木)の午後5時ごろまでです。1月7日の朝は七草粥の日でもあります。七草粥を食べる日と春の七草もあわせてご覧ください。

年内なら小田原の飯泉観音のだるま市

年明けを待たずにだるまを求めるなら、神奈川県小田原市の飯泉観音(勝福寺)で毎年12月17日・18日にだるま市が開かれます。小田原市は「関東地方で一番早く」開かれるだるま市と紹介していて、2026年は12月17日(木)・18日(金)に当たります。

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だるまはなぜ赤い?目なしと手足の由来

だるまは、中国禅宗の始祖とされる達磨大師が坐禅をする姿をまねた張り子の人形です(デジタル大辞泉)。辞典によると、倒れても起き上がるおもちゃは室町時代に「起上り小法師」として流行し、江戸時代の中ごろから達磨の形が代表になって、「七転八起」の縁起物として全国に広まりました。

赤い色の理由は説が分かれる

出典 赤い理由
少林山達磨寺 達磨大師が赤い衣を着ていたから。赤い衣を頭からかぶって坐禅をする姿がもと
群馬県達磨製造協同組合
(特許庁の地域団体商標の紹介)
位の高い僧がまとう緋の衣から
日本大百科全書 疱瘡(天然痘)は赤を嫌うという俗信から、赤い達磨が疱瘡よけに病気の子の枕元に飾られた
群馬県立歴史博物館 赤には古くから魔よけや疫病よけの力があると信じられてきた

少林山は「色の違いに意味の違いはありません」とし、願いを込めて目を入れることで意味を持つとしています。一方、特許庁の高崎だるまの紹介には「金色は金運祈願」とあり、埼玉県の広報も越谷の五色だるまの色ごとに願いを挙げていて、色に意味を当てている産地もあります。

なぜ目が入っていない?

世界大百科事典によると、江戸時代の末に疱瘡が流行したとき、疱瘡では目を大切にしなければならないことから目のない達磨が売り出されました。客の求めに応じてその場で目を入れる風習が、仏像に魂を入れる「開眼」と結びついて広まり、願いが叶ったときに目を入れる今の習わしにつながったと説明されています。

日本大百科全書は、愛知県あたりを境に、東日本では関東地方を中心に白目のままの「目無し達磨」、西日本には黒目の「鉢巻き達磨」が多いとしています。東日本でも、宮城県の松川だるまは職人が黒目を描き入れて仕上げます。

手足はある?少林山は「衣に隠れているだけ」

辞典は、だるまを「手足のない」人形と説明しています。これに対して少林山達磨寺は、「手も足もあります」とし、赤い衣に隠れて見えていないだけだと答えています。眉は向かい合う鶴、鼻から口のひげは向かい合う亀を表していて、顔そのものが縁起のよい形です。

高崎だるまはいつから?少林山と組合の説明

少林山達磨寺は、天明3年(1783年)の浅間山の噴火などで大飢饉になったとき、9代目の東嶽和尚が農民を救うため、張り子のだるまの作り方を豊岡村の山縣友五郎に伝えたとしています。組合の年表は、伝えた時期を寛政年間(1789〜1801年)としています。

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だるまの目入れについてよくある質問

Q. だるまの目入れに大安など良い日はありますか?

大安などの六曜を目入れの条件にしている寺や組合の案内は見当たりませんでした。少林山達磨寺は、願いを込めて目を書き入れるとしていて、日の指定はありません。願いを立てたその日や、だるま市でだるまを求めた日に入れてかまいません。

Q. 最初から両目を入れてもいいですか?

両目を入れてはいけないとする公式の案内は見当たりません。宮城県の松川だるまや、西日本に多い鉢巻き達磨のように、最初から黒目が描かれているだるまもあります。城山八幡宮の宮司の文章では、伊豆の達磨寺は商売繁昌や家内安全の祈願なら最初から両目を入れると紹介されています。片目ずつ入れるのは、願いをかけて、叶ったら感謝を込めて残りを入れるという風習です。

Q. 目入れの左右を間違えたら、どうすればいいですか?

入れ直す方法を案内している寺や組合は見当たりませんでした。高崎だるまの組合も順番に決まりはないとしていて、勝尾寺のように反対側から入れる作法もあります。そのまま願いを込めて飾り、叶ったら残りの目を入れても差し支えないと考えられます。

Q. 願いが叶わなかっただるまは、片目のまま納めてもいいですか?

片目のまま納めてはいけないとする寺や組合の案内は見当たりませんでした。組合は、節目の奉納の方法としてお焚き上げ供養を挙げていて、目の数による条件は書いていません。もう一度挑戦するときは、同じ大きさのだるまを勧めています。

Q. よそで買っただるまを寺で開眼してもらえますか?

少林山達磨寺は、寺で授与したもの以外の持ち込みのだるまも開眼すると案内しています。開眼料に決まりはなく、寺の祈願証明書のないだるまは、開眼の志納料とは別に1体1,000円の祈祷料がかかります。

Q. 選挙のだるまの目入れが「差別」と言われたのはなぜですか?

民主党(当時)の記録によると、2003年1月、静岡県視覚障害者協会の名誉会長が党本部を訪れ、両目があって完全という偏見を育てることにつながりかねないとして、当選祝いには「クス玉割り」を提唱してほしいと要請しました。党側は「党としても検討します」と答えています。目入れそのものを禁じた決まりはありませんが、こうした意見があることは知っておきたいところです。

Q. だるまを置く場所や向きに決まりはありますか?

組合は、置く場所に「特に決まりはありません」としたうえで、家族の目に付きやすい床の間や家具の上、合格祈願なら勉強机の上を挙げ、顔が南から東を向くように置くことを勧めています。少林山達磨寺は、神棚があれば神棚の向かって左側、なければ目線より高い場所を勧めています。

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まとめ

  • 最初の目は向かって右(だるまの左目)が多い。高崎の組合・少林山・白河だるま総本舗は左目からと案内
  • ただし高崎の組合も順序に決まりはないとし、勝尾寺は向かって左(右目)から入れる
  • 目を入れるのは願いを立てたとき。日や道具を決めた案内は見当たらない
  • 残りの目は願いが叶ったとき。少林山は1年無事に過ごせたときも挙げる
  • 古いだるまは寺の供養・だるま市・どんど焼きでお焚き上げ。神田明神のように受け付けない神社もある
  • 2027年のだるま市は例年どおりなら1月1日・2日の高崎から3月3日・4日の深大寺まで。公表済みは少林山の1月6日・7日だけ

 

だるまの目入れは、正しい順番よりも、願いを込めて目を入れることが大切にされています。年明けのだるま市で新しいだるまを迎えるときは、古いだるまの納め先もあわせて確かめておくと安心です。

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出典:群馬県達磨製造協同組合(よくある質問・高崎だるまの歴史・だるまができるまで)、特許庁(地域団体商標 高崎だるま)、少林山達磨寺(よくある質問・縁起だるま・だるま供養・年間行事・2027年 七草大祭の出店要項)、勝尾寺(勝ちダルマの目入れ作法・参拝)、白河だるま総本舗(ご紹介・商品紹介)、埼玉県(彩の国だより 2026年1月号)、深大寺(だるま市)、調布市(市報 2024年2月20日号)、川崎市(かわさき区の宝物シート 川崎大師のだるま)、城山八幡宮(ダルマの目はどちらから?)、宮城県(松川だるま)、辞典(コトバンク):達磨・起上り小法師・開眼、群馬県(県立歴史博物館 だるまさん大集合)、民主党(2003年1月24日)、神田明神(よくある質問)、さいたま市(人形供養祭)、西新井大師(年中行事)、ごみの分け方(高崎市・横浜市・松戸市)、だるま市(高崎だるま市・同 お焚き上げ供養・拝島大師・昭島市・喜多院・所沢市(ところざわ通信 2023年2月)・前橋市・伊勢崎市・青梅市・三春まちづくり公社・高幡不動尊・川崎市(麻生不動院)・加須市・白河観光物産協会・富士市・小田原市)、国立天文台 暦要項 2027年(二十四節気・雑節・朔弦望)

※だるまの目入れや納め方には産地・寺社・地域ごとの違いがあり、記事の内容は産地の組合・寺社・自治体・辞典の書き方をまとめたものです(2026年10月30日確認)。2027年のだるま市の日付は、少林山達磨寺の七草大祭を除き、毎年の決まりや前年の実績を暦に当てはめたもので、変わることがあります。最新情報は各主催者の公式サイトでご確認ください。