座敷わらしとはどんな意味?どんな場合に出てくるのかや由来について調べてみた!

アニメや漫画などにも登場することの多い「座敷わらし」。人に害を与える幽霊や妖怪が多い中、座敷わらしはその家に幸せをもたらしてくれるとも言われていますよね。子供にしか見ることはできないという噂もありますが、どのような家に来てくれるのでしょうか。

今回は日本に昔から云い伝えられている「座敷わらし」の概要を調査し、気になる情報をまとめてみました。元々はどんな言い伝えで、現在はどのように広まっているのかも見てみましょう。

こちらの記事では、

  • 座敷わらしとはどんな意味?
  • どんな場合に出てくるのかや由来について調べてみた!

 
についてご紹介します。
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座敷わらしとはどんな意味?

座敷わらし

 
座敷わらしは、元々岩手県付近で広まったとされている妖怪の一種です。妖怪といっても恐ろしいものではなく、見た目も小さな女の子のように見えることが多いそう。一般的に知られているのは、黒髪でおかっぱ頭、着物を着て毬(まり)を持った姿ですね。その他にもさまざまなタイプが言い伝えられています。

座敷わらしの特徴

・年齢は3歳から10歳以上と幅広く、見る人や場所によって異なる。
・女の子が多いが、男の子であることも。
・着物やおべべ(ちゃんちゃんこ)を着ていることが多い。
・悪戯が好きで、普段は遊んでいる姿を目撃されることが多い。

岩手県にある緑風荘では、現在も座敷わらしが住みつき、宿泊するお客さんに姿を見せてくれることもあるようです。見られる人と見られない人がいるようですが、大人でもその気配を感じる人が多いのだとか。ラップ音や飾ってあるものが倒れた、カメラにオーブ(光の球)が写り込んだなどの口コミも見られました。

緑風荘

 
そもそも座敷わらしとは、住みついた家を繁盛させてくれるといういわば妖精のようなものです。座敷わらしが見える子供に話しかけたり遊びに誘ったりするくらいで、家に大きな害をもたらすことはありません。しかし、家族仲が悪くなったり、どんどんと貧乏になっていったりと変化があると座敷わらしが出ていってしまうことも……。その後の家は衰退の一途を辿るだけだと言われています。

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どんな場合に出てくるのかや由来について調べてみた!

座敷わらし2

 
座敷わらしは子供の妖怪(妖精)であるため、おもちゃやお菓子が大好きです。赤ちゃんのおもちゃが勝手に移動していたり、お菓子が減っていたりする場合は座敷わらしがいるのかもしれません。その家に子供がいない場合でも、座敷わらしの好きなものを用意し家を綺麗に整えていると、いつの間にか住みついている可能性があります。

座敷わらしの好きなもの

・おもちゃ(昔のおもちゃでも、現代のおもちゃでも良い)
・お菓子(特にあんこなどの甘いものが良いという説もある)
・人の笑い声など
・古く、何十年も手入れされ続けた家

また、座敷わらしは元々「幼いうちに亡くなってしまった子」や「口減らしの対象となってしまった子」であるとされてきました。口減らしというのは、食料が少なかった時代に家族の食べる分を確保するため、泣く泣く子供を手にかけてしまうこと。その結果うまく成仏できなかった子供たちが、座敷わらしとなったという説が一般的です。

しかし小さな子供たちは、幼くして死んでしまっても、大人や自分の運命を恨まず元いた家を幸せにしてくれていたのです。思わずジーンとしてしまいそうな話ですが、現代でもし座敷わらしを見かけたらできるだけ長く遊んでいってほしいものですね。

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まとめ

座敷わらし3

 
今回は古くから日本に伝わる「座敷わらし」についてご紹介しました。誰が住んでいるかやどんな家かは関係なく、今でもあたたかく笑いの絶えない整頓された家を好む座敷わらし。幸せに溢れたあなたの家は、もしかすると座敷わらしが幸福を呼んでくれているのかもしれませんね。