最終更新日:2026年10月28日
七草粥はいつ食べるのか、春の七草の名前を全部言えるか、毎年少し迷いますよね。七草粥は1月7日の人日(じんじつ)の節句に食べる行事食で、2027年は1月7日(木)の朝です。前の晩の6日(水)に七草を刻む地域が多くあります。
春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの7つで、「これぞ七草」で終わる五七五七七の歌で覚えられます。ほとけのざは、道端で見かけるシソ科のホトケノザとは別の草です。
農林水産省・厚生労働省・神社庁・自治体・JA の公式の案内と辞典(2026年10月28日確認)をもとに、日付と由来、七草の一覧と覚え方、摘むときの注意、地域の違い、七草セットと作り方をまとめました。
こちらの記事では、
- 七草粥を食べる日と時間(2027年の曜日つき)
- 春の七草の一覧(今の名前・漢字・食べる部分)と覚え方の歌
- セリとドクゼリなど、間違えやすい草の見分け方
- 七草粥の由来と、地域で違う七草の行事
- 七草セットが店に並ぶ時期と、そろわないときの代わり・作り方
についてご紹介します。
・2027年は1月7日(木)の朝に食べる。前夜の6日(水)に、唱え言葉を唱えながら七草を刻む地域が多い
・春の七草はせり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ。すずなはカブ、すずしろはダイコン
・ほとけのざはキク科のコオニタビラコで、シソ科のホトケノザは七草ではない
・野のセリは有毒のドクゼリと間違えやすい。確実に見分けられない草は採らない(厚生労働省)
・七草セットは1月6日ごろまでに店に並ぶ。そろわなければ大根やかぶの葉、小松菜でもよい(長野県農業協同組合中央会)
七草粥はいつ食べる?2027年は1月7日(木)の朝、前夜6日に刻む地域が多い
七草粥は、1月7日の人日の節句に食べる行事食です。農林水産省の「消費者の部屋通信」(令和3年1月号)は「人日の節句(1月7日)の朝に食べる風習」、宮城県神社庁は「7日の朝、七草粥を食して祝う」と書いています。辞典(日本大百科全書)も、前の晩にまな板の上で七草を叩き、「7日朝」にそれを粥に入れて食べるとしています。
2027年は6日(水)の夜に刻み、7日(木)の朝に食べる
七草粥の前後の日を2027年の暦に当てはめると、次のとおりです。
| 2027年 | すること | 出典 |
|---|---|---|
| 1月6日(水)ごろまで | 七草セットが店に並ぶ(主な産地は年末から1月4〜5日ごろにかけて出荷する) | JAあいち豊田・JA全農など |
| 1月6日(水)の夜 | 七草を刻む。まな板の上で唱え言葉を唱えながら叩く(七草囃子) | 北海道農政事務所・日本大百科全書 |
| 1月7日(木)の朝 | 七草粥を食べる(人日の節句) | 農林水産省・宮城県神社庁 |
| 1月7日(木) | 松の内を7日までとする地域では、正月飾りを外す日 | 辞典 |
刻む日時にも地域の違いがあります。北海道農政事務所は「1月6日の夜に」刻んで「7日の朝」に粥や雑煮に加える形を、鳥取県立博物館は「正月6日に主婦が七草を摘んできて歳神に供え、7日朝まな板に乗せて」叩く形を紹介しています。松の内と正月飾りを外す日は、正月飾りを外す日の地域別の一覧にまとめています。
春の七草の一覧|せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ
春の七草の昔の名前と今の名前は、辞典では次のように書かれています。ほかの5つが野の草なのに対して、すずな・すずしろは畑の野菜です。
| 春の七草 | 漢字 | 今の名前(科) | 食べるところ(辞典など) |
|---|---|---|---|
| せり | 芹 | セリ(セリ科) | 若い葉と茎 |
| なずな | 薺 | ナズナ(アブラナ科) | 若葉。ペンペングサとも呼ばれる |
| ごぎょう(おぎょう) | 御形・御行 | ハハコグサ(キク科) | 若い茎や葉 |
| はこべら | 繁縷・蘩蔞 | ハコベ(ナデシコ科) | 若い茎や葉 |
| ほとけのざ | 仏の座 | コオニタビラコ(キク科) | 若芽 |
| すずな | 菘 | カブ(アブラナ科) | 根(かぶ)と葉 |
| すずしろ | 蘿蔔 | ダイコン(アブラナ科) | 根(大根)と葉 |
出典:精選版 日本国語大辞典・日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典(コトバンク)、JAさがの作り方(すずな・すずしろ)
根も食べるのは、すずな(カブ)とすずしろ(ダイコン)
すずなはカブ、すずしろはダイコンの古い呼び名です(日本大百科全書)。七草のうち根を食べる野菜はこの2つで、JAさがの作り方でも、すずしろに縦に切れ目を入れ、すずなと一緒に先にゆでてから、残りの七草を入れます。
ほとけのざは、シソ科のホトケノザとは別の草
道端で春に赤紫の花を咲かせる「ホトケノザ」はシソ科の草で、七草のほとけのざではありません。ブリタニカ国際大百科事典は「春の七草でいうホトケノザは本種とはまったく別種で,キク科のコオニタビラコをさす」とし、茨城県自然博物館の資料も「シソのなかまで花の赤いホトケノザは,春の七草ではない」と書いています。鹿児島県立博物館の資料は、コオニタビラコの名前を「小形のオニタビラコ(田平子)」の意味と説明しています。
シソ科のホトケノザが食べられるか、毒があるかを書いた公的な資料は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。七草粥に入れるのは、キク科のコオニタビラコです。
ごぎょう・なずな・はこべらは今の何?
ごぎょう(御形)は、正月の七草に使うときのハハコグサの呼び名です(精選版 日本国語大辞典)。デジタル大辞泉は「ごぎょう」を「おぎょう(御形)」の俗称としていて、どちらの読みも使われます。
なずながペンペングサと呼ばれるのは、実の形が三味線の撥(ばち)に似ていて、くるくる回すと「ペンペン」と音がするからです(日本大百科全書)。はこべらは今のハコベで、ふつうはミドリハコベとコハコベを区別せずにハコベと呼びます(同)。
春の七草の覚え方|「せりなずな…これぞ七草」は五七五七七の歌
春の七草は、短歌と同じ五七五七七の歌で覚えるのが定番です。区切って声に出すと、7つの順番もそのまま覚えられます。
| 句 | 音の数 | 言葉 | 今の名前 |
|---|---|---|---|
| 1 | 5 | せり なずな | セリ・ナズナ |
| 2 | 7 | ごぎょう はこべら | ハハコグサ・ハコベ |
| 3 | 5 | ほとけのざ | コオニタビラコ |
| 4 | 7 | すずな すずしろ | カブ・ダイコン |
| 5 | 7 | これぞ ななくさ | (ここまでで7つ) |
数え方は、1句目に2つ(せり・なずな)、2句目に2つ(ごぎょう・はこべら)、3句目に1つ(ほとけのざ)、4句目に2つ(すずな・すずしろ)で7つになり、5句目の「これぞ七草」は締めの言葉です。「す」で始まるカブとダイコンの2つが最後に並ぶ、と覚えておくと、順番を崩さずに言えます。
覚え方の歌はいつからある?『河海抄』の歌と、時代で違った七草
日本大百科全書は、『河海抄(かかいしょう)』に見える「芹 なづな 御行 はくべら 仏座 すずな すずしろ これぞ七種」の歌に詠み込まれた7種が、今の春の七草とされると書いています。『河海抄』は四辻善成による『源氏物語』の注釈書で、辞典では南北朝時代、貞治年間(1362〜68年)ごろの成立とされています。
ただし七草の顔ぶれは、時代や土地によって一定しませんでした。精選版 日本国語大辞典によると、室町時代の『壒嚢鈔(あいのうしょう)』(1445〜46年)には「せり なつな五形たひらく仏の座あしなみみなし是や七種」とあり、今の形に近い「せりなづな五ぎゃうはこべら仏のざ、すずなすずしろこれぞ七くさ」は天明4年(1784年)の『やしなひぐさ』に見えます。
秋の七草との違い|春は食べ、秋は眺める
秋の七草は、山上憶良が『万葉集』巻8で詠んだ2首(1537・1538番)にちなむもので、春の七草と違って食べるためではなく、眺めて楽しむための草花です(日本大百科全書は「観賞を目的として選んだ秋草7種」)。
| 比べること | 春の七草 | 秋の七草 |
|---|---|---|
| 7つの草 | せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ | はぎ・おばな(すすき)・くず・なでしこ・おみなえし・ふじばかま・ききょう(あさがお) |
| 楽しみ方 | 1月7日に粥にして食べる | 秋の野で眺める |
| もとになった歌 | 『河海抄』に見える歌(南北朝時代) | 『万葉集』の山上憶良の2首 |
山上憶良の歌の「朝貌(あさがお)の花」は、今のアサガオではなく、キキョウとする説が多いとされています(日本大百科全書)。
野で摘むなら注意|セリは有毒のドクゼリと間違えやすい
七草を野で摘むときに気をつけたいのが、セリとよく似たドクゼリです。厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル」によると、ドクゼリはセリと同じような場所に生え、春先は「葉はセリ、根茎はワサビと間違いやすい」植物です。食べると30分以内に、嘔吐・けいれん・呼吸困難などが起きます。
| 見るところ | セリ | ドクゼリ | 出典 |
|---|---|---|---|
| 香り | 葉に特有の香りがある | セリとは香りに「判別可能な相違がある」 | 厚生労働省・東京都健康安全研究センター |
| 根元 | たけのこ状の太い地下茎はない | 地下茎が太く、中は空洞で節があり、たけのこのような形 | 厚生労働省・東京都健康安全研究センター |
| 葉の柄と大きさ | 葉の柄が短い。摘むころは草丈10〜15cmほど | 葉の柄が長く、芽を出したときから大きい。花のころは1mに達する | 東京都健康安全研究センター |
宮城県が掲載している厚生労働省のチラシによると、平成17〜26年の10年間に、ドクゼリ(間違えやすい植物=セリ)による食中毒が2件・6人ありました。厚生労働省が今載せている平成28年〜令和7年の集計にも、セリと間違えやすいタガラシによる食中毒が1件・1人あります。厚生労働省は「食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげない」と呼びかけていて、同じチラシは「見分けに迷ったら、最寄りの保健所へご相談ください」としています。
七草セットや店で売っているセリを使えば、野で見分ける必要はありません。
七草粥の由来と意味|人日の節句と、平安時代の若菜摘み
1月7日を「人日」と呼ぶのは、中国の古い習わしから来ています。精選版 日本国語大辞典は、東方朔の「占書」に見える習俗として、正月の1日から6日までは獣畜を占い、7日に人を占うと書いています。京都市上京区の「人日の節句展」の案内も、元日の「鶏」から始まり、7日目は「人」を占う日とされていたと紹介しています。
人日は、上巳(3月3日)・端午(5月5日)・七夕(7月7日)・重陽(9月9日)と並ぶ五節句の最初です(日本大百科全書)。中国の『荊楚歳時記』には「正月七日を人日となす,七種の菜を以て羹を為る」とあり(改訂新版 世界大百科事典)、七種の菜の汁物を食べる習わしがありました。日本では江戸幕府が五節句を定め(日本大百科全書)、江戸時代には将軍以下が七草粥を食べたとされています(マイペディア)。
若菜摘みと、15日の「七種粥」が合わさって七草粥に
日本では、少なくとも平安時代の初めには、無病長寿を願って若菜を摘んで食べることが貴族の間で行われていました(日本大百科全書)。正月はじめの子(ね)の日に野に出て若菜を摘む「子の日の遊び」もその一つです。小倉百人一首15番の光孝天皇の歌「君がため春の野に出でて若菜摘む…」は、『古今和歌集』の春の歌です。
一方、正月15日には、宮中で米・アワ・キビ・ヒエ・葟子(みの)・ゴマ・アズキの7種の穀物で炊いた「七種粥」を供えていました(『延喜式』による。改訂新版 世界大百科事典)。これと若菜摘みが結びついて今の七草粥になり、15日の七種粥は小豆粥になったとされています(同)。七草を粥にするようになった時期について、日本大百科全書は室町時代以降とし、鎌倉時代からとする解説(食の医学館)もあります。
七草粥を食べる意味|無病息災と、正月で疲れた胃を休める
農林水産省は、七草粥を「無病息災を願う行事」と紹介しています(広報誌 aff 2017年12月号)。北陸農政局の食育のポスターは、七草が「早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うと言われており」と説明し、愛知県神社庁は「冬を乗り越えて芽を出す若葉の力強さをわけてもらいたいとの思い」と書いています。
胃を休めるという説明も、農林水産省の「消費者の部屋通信」に「お正月で疲れた胃を休め、不足しがちな栄養を補う効果もあるそうです」とあります。どれも言い伝えや行事の意味としての説明で、七草それぞれの効き目を示すものではありません。
七草囃子の唱え言葉と叩く道具|地域で違う
七草を刻むときには、まな板を叩きながら唱え言葉を唱えます。日本大百科全書は、小正月の鳥追い歌を転用したものとされるが「意味は未詳」としています。唱え言葉は土地ごとに少しずつ違います。
| 地域 | 唱え言葉(資料の書き方) | 出典 |
|---|---|---|
| 辞典の例 | 七草なずな唐土(とうど)の鳥も日本の鳥も渡らぬ先に……(以下略) | 改訂新版 世界大百科事典 |
| 東京都葛飾区 | ナナクサ、ナズナ。トウドノトリガ、ワタラヌサキニ、ストトガトンヨ | 葛飾区史 |
| 長野県飯田市 | 七草なずな、唐土の鳥が、日本の国へ、渡らぬ先に、あわせてバタバタ | 飯田市 |
| 鳥取県(青谷町) | 唐土の鳥が 日本の島に渡らぬ先に ナズナ 七草そろえて | 鳥取県立博物館 |
鳥取県立博物館によると、県の東部は「唐土の鳥」、中部・西部は「日本の鳥」で始まるものが多いそうです。叩く道具は、包丁の背・すりこ木・火箸・杓子(しゃくし)などで(日本大百科全書・改訂新版 世界大百科事典)、米子市尾高では男の子がすりこぎ、女の子が杓子で叩いたと紹介されています(鳥取県立博物館)。
七草爪|七草の汁で爪を湿らせてから切る
江戸時代の風俗をまとめた『守貞謾稿』には、七草を浸した水に「男女これに指をひたし爪をきるを、七草爪と云ふ」とあります(横浜市中央図書館の回答・レファレンス協同データベース)。日本大百科全書は「七草の汁をつけて爪を切ると爪のけがをしないという俗信もある」とし、葛飾区史も、七草をつけた水に爪をひたしてから、その年初めて爪を切る習わしを伝えています。
地域で違う七草粥と七草の行事|納豆汁・けの汁・七草祝い
七草粥はどこでも同じではありません。デジタル大辞泉は「ナズナかアブラナの葉だけを用いる地方もある」としていて、雪で七草がそろわない土地では、別の料理で七草の日を祝ってきました。
| 地域 | 料理・行事 | いつ | 内容 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 七草粥・七草雑煮 | 1月6日夜〜7日朝 | かつては大根(スズシロ)菜や白菜などを刻み、白粥や雑煮に加えた | 北海道農政事務所 |
| 青森県(津軽) | けの汁 | 旧暦の正月16日の朝 | 「津軽の七草がゆ」とも呼ばれる精進料理。仏前に供えてから食べる。北海道の道南でも「女の正月はケの汁」と言って食べる | 農林水産省「うちの郷土料理」・北海道農政事務所 |
| 山形県 | 納豆汁 | 七草の時期(村山)・正月(最上) | 雪深く七草がそろわないため、干物や保存食で作る | 農林水産省「うちの郷土料理」 |
| 東京都葛飾区 | 甘い七草粥 | 1月7日 | 旧家では、七草粥に餅を入れ、砂糖をたっぷりかけて食べる習わしがある | 葛飾区郷土と天文の博物館 |
| 鹿児島など南九州 | 七草祝い | 1月7日 | 数え年7歳の子が7軒の七草粥をいただいて祝い、神社に詣でる。小学校入学前の年にする地域もある | 鹿児島縣護國神社 |
| 宮崎県(都城) | 七とこずし | 1月7日の朝 | 数え7歳の子が晴れ着で近所の7軒を回り、七草を炊き込んだ雑炊(ずし)をもらう。近年は神社でお祓いを受けることが多い | 農林水産省「うちの郷土料理」 |
鹿児島市の資料では、1月7日に7歳の子どもを祝う料理を「ななとこいずし」と呼んでいます。南九州の七草祝いは、七五三に近い子どもの成長の祝いとしての意味を持っています。
七草セットはいつ売っている?主な産地と、そろわないときの代わり
七草セットは、正月三が日を過ぎたころから7日の朝に間に合うように店に並びます。北海道農政事務所は「いまでは正月三日も過ぎると「七草セット」が売り出されています」と書き、JAあいち豊田は「1月2日から4日までの3日間」に出荷し、「6日までに店頭に並ぶように」していると紹介しています(2021年1月の記事)。JAふくしま未来の直売所は、2026年は1月5日から1パック610円(税込)で販売しました。全国の平均価格をまとめた公的な資料は見当たりません。
七草セットの主な産地は愛媛・神奈川・静岡など
七草セットは、7種をそろえて年末年始に一度に出荷する産地がいくつもあります。
| 産地 | 出荷・包装の時期 | 量など | 出典 |
|---|---|---|---|
| 愛媛県西条市 | 1月1日〜4日にパック詰め | 「生産量は日本トップクラス」、毎年全国へ約100万パック | 西条市・全農えひめ(2007年の取材) |
| 神奈川県三浦市 | 元日〜5日が中心 | 約140万パック(2016年の資料) | JA全農 |
| 静岡県三島市 | 年末年始の5日間 | 約36万パック | JAふじ伊豆 |
| 愛知県豊田市(松平) | 1月2日〜4日 | セリの栽培から始まり、七草すべてをセットで販売 | 東海農政局・JAあいち豊田 |
| 福岡県北九州市(合馬) | 12月23日〜30日に包装 | 生産目標5万パック(令和7年12月の発表) | 北九州市 |
七草がそろわないときは、大根やかぶの葉・小松菜で代用できる
7種そろわなくても、七草粥は作れます。長野県農業協同組合中央会は「7種類すべてそろえなくても大根やかぶの葉、小松菜など手に入れ易い青菜を使ってもかまいません」と書いていて、葛飾区郷土と天文の博物館も、昔は小松菜や大根の葉など青みの強い野菜で代用することが「ふつうでした」と紹介しています。
店で七草セットが見つからないときのために、乾燥(フリーズドライ)の七草も市販されています(例:オーサワジャパン)。
七草粥の作り方|米から・ご飯から・炊飯器の分量と時間
JA と自治体の公式の作り方では、分量と炊く時間は次のとおりです。味付けは塩が基本です。
| 作り方 | 材料(分量) | 炊く時間 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 米から(だし) | 米1カップ・だし汁8カップ(水1,700ccに昆布とかつお節でとる)・塩小さじ1(4人分) | 一晩浸してから、沸騰したら弱火で1時間以上 | JAさが |
| 米から(水・もち入り) | 米1カップ・水5カップ・塩小さじ1・もち3切れ(3人分) | 沸騰したら弱火で約30分 | 長野県農業協同組合中央会 |
| 米から(1人分) | 米50g・水250cc・塩1g | 30分〜1時間浸してから、弱火で約20分 | 大分県日出町 |
| ご飯から | だし汁4カップ・ご飯お茶碗2杯分 | 中火で煮立て、ひと煮立ちしたら塩と七草を入れる | JAさが |
| 炊飯器 | 米1カップ・塩小さじ1/3・七草約100g(4人分) | 「おかゆ・全」の目盛1まで水を入れ、おかゆモードで炊く。炊き上がりに七草と塩を混ぜる | タイガー魔法瓶 |
七草の下ごしらえは、JAさがの作り方では次の順です。
- すずしろ(大根)に縦に切れ目を入れてゆでる
- すずな(かぶ)を入れて、ひと煮立ちさせる
- 残りの七草を入れて、さっと硬めにゆでる
- 水に2分ほどさらして、水を切る
JAさがは「七草をゆでる時、塩を入れると鮮やかな色がでます」とも書いています。長野県農業協同組合中央会は塩ゆでして水にさらし、あくを抜いてみじん切りに、大分県日出町は塩ゆでして水にとり、絞って細かく刻む手順です。
炊飯器で炊く場合、タイガー魔法瓶は「おかゆは炊きあがり後、保温されません」と注意しています。炊き上がったら早めに食べてください。
七草粥についてよくある質問
Q. 七草粥は昼や夜に食べてもいいですか?
北海道農政事務所・宮城県神社庁・日本大百科全書は「7日の朝」に食べると書いていますが、昼や夜に食べることを禁じる公的な資料は見当たりませんでした。朝に間に合わないときは、7日の昼や夕食にいただいても、行事の意味が損なわれるとする根拠は見当たりません。
Q. 七草粥は毎年1月7日ですか?2026年と2028年は?
毎年1月7日で、変わるのは曜日だけです。2026年は1月7日(水)、2027年は1月7日(木)、2028年は1月7日(金)です。
Q. 七草粥にお餅を入れてもいいですか?
入れてもかまいません。長野県農業協同組合中央会の作り方はもち3切れを入れていて、東京都葛飾区には餅を入れて砂糖をかけた甘い七草粥の習わしもありました。宮崎県都城の七とこずしにも餅が入ります。
Q. 七草粥の味付けは塩だけですか?
公式の作り方はどれも塩で、量は米から炊くと4人分で小さじ1(JAさが)・3人分で小さじ1(長野県農業協同組合中央会)・1人分で1g(大分県日出町)、炊飯器では4人分で小さじ1/3(タイガー魔法瓶)です。JAさがは水ではなく、昆布とかつお節でとっただし汁で炊いています。
Q. 春の七草は新年の季語ですか、春の季語ですか?
辞典の季語の表示では、なずな・ごぎょう・ほとけのざ・すずな・すずしろは新年、せりとはこべは春です。「七種(ななくさ)」「七草粥」は新年の季語です。季語の季節の分け方は、冬の季語と新年の季語の一覧で確かめられます。
Q. 神社で七草粥がふるまわれることはありますか?
あります。たとえば東京都港区の愛宕神社では、毎年1月7日11時の「七草火焚き祭り」で、1年守っていただいたお札やお守りをお焚き上げし、参列者に七草粥がふるまわれます(愛宕神社の公式の案内)。小正月を中心に古いお札や正月飾りを焚き上げる行事の日程は、どんど焼きの日程と持って行けるものにまとめています。
Q. 七草が余ったら、どう保存すればいいですか?
JAおおいたは「七草は新鮮なうちに茹でて冷凍保存すると、1カ月ほど長持ちします」としています。ゆで時間は根の野菜が1〜2分、葉物は30秒ほどで、ラップで包む前にしっかり水気を取ります。
まとめ
- 七草粥は1月7日(人日の節句)の朝に食べる。2027年は1月7日(木)。前夜の6日(水)に七草を叩いて刻む地域が多い
- 春の七草は、せり・なずな・ごぎょう(ハハコグサ)・はこべら(ハコベ)・ほとけのざ(コオニタビラコ)・すずな(カブ)・すずしろ(ダイコン)
- 覚え方は「せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草」の五七五七七。もとは南北朝時代の『河海抄』に見える歌
- 道端のシソ科のホトケノザは七草ではない。野のセリは有毒のドクゼリと間違えやすく、確実に見分けられない草は採らない
- 由来は中国の人日の習わしと、平安時代の若菜摘み・15日の七種粥。無病息災を願い、正月で疲れた胃を休めるといわれる
- 雪国の納豆汁・けの汁、南九州の七草祝いなど、七草の日の祝い方は地域で違う
- 七草セットは1月6日ごろまでに店に並ぶ。そろわなければ大根やかぶの葉、小松菜でもよい
七草セットを買うなら、三が日を過ぎたら店をのぞいておくと、7日の朝に間に合います。そろわない年は、手に入る青菜で作っても、1年の無病息災を願う気持ちは変わりません。
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出典:農林水産省(消費者の部屋通信 令和3年1月号・aff 2017年12月号・北海道農政事務所 お正月の行事と料理・北陸農政局 食育ポスター・東海農政局・うちの郷土料理:けの汁・納豆汁・七とこずし)、厚生労働省(自然毒のリスクプロファイル:ドクゼリ・有毒植物による食中毒に注意しましょう・チラシ(宮城県が掲載))、東京都健康安全研究センター(セリとドクゼリ)、神社庁(宮城県神社庁 歳時記1月・愛知県神社庁)、愛宕神社、鹿児島縣護國神社、自治体・博物館(京都市上京区・葛飾区史・葛飾区郷土と天文の博物館・飯田市・鳥取県立博物館(七草)・鳥取県立博物館(正月)・茨城県自然博物館・鹿児島県立博物館・鹿児島市・西条市・北九州市・大分県日出町)、JA(JAあいち豊田・JAふくしま未来・全農えひめ・JA全農(三浦)・JAふじ伊豆・JAさが・長野県農業協同組合中央会・JAおおいた)、タイガー魔法瓶、オーサワジャパン、嵯峨嵐山文華館、レファレンス協同データベース(七草爪)、辞典(コトバンク):七草・七草粥・春の七草・秋の七草・人日・節供・若菜・小豆粥・河海抄・ホトケノザ・ナズナ・ハコベ・御形
※七草の種類・唱え言葉・食べ方には地域や家ごとの違いがあり、記事の内容は国の機関・神社庁・自治体・JA・博物館・辞典の書き方をまとめたものです(2026年10月28日確認)。2027年の日付は曜日を当てはめたもので、七草セットの販売時期・価格や神社の行事は年によって変わることがあります。野草は確実に見分けられないものを採らず、最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。







