お守り返納を郵送で行う際のマナー詳解と注意点についてご紹介!封筒や包装紙の選び方も

初詣や学業・安産祈願など、さまざまなタイミングで授かるお守り。願い事が叶ったり、新しいお守りを授かったりするときは、古いお守りを返納する必要があります。本来は授かった社寺へ返納する必要がありますが、遠方に住んでいる場合などは難しいでしょう。

今回はお守りを返納する方法の一つとして、「郵送」で行う方法をご紹介します。マナーを守ってしっかりと返納するためにも、文章の書き方や封筒・包装紙の選び方などさまざまな点に目を向けて確認してみましょう。

こちらの記事では、

  • お守りは郵送で返納できる?
  • お守りを郵送で返納するときに役立つ手紙の書き方と包み方
  • お守りを郵送で返納するときのマナーと注意点

についてご紹介します。

お守りは郵送で返納できる?

お守りは郵送で返納できる?

通常、お守りは授かってから1年を目安に役目を終えるといわれています。安産祈願や合格祈願などでお守りの効果を得たい時期が決まっている場合は、そのタイミングを終えてから返納すると良いでしょう。こういった目安の時期を過ぎてもなお手元に置いたままでは、お守り自体に厄が溜まるといった考え方も。お守りを授かるときは、返納の時期についても考えておくと安心です。

お守りを授かった社寺まで距離がある場合や、忙しくなかなか参拝するタイミングがない場合などは、お守りを返納できないまま過ごすこととなってしまいます。このようなときは、お守りを郵送で返納する方法を検討しましょう。社寺によって受け付けているところとそうでないところがあるため、事前に電話などで確認しておくことをおすすめします。

また、お守りを授かった社寺が遠いからといって、別の社寺へ返納するのはマナー違反です。返納にも手間や費用がかかるほか、別の神仏へお守りを返すこととなるため、失礼に当たってしまうでしょう。

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お守りを郵送で返納するときに役立つ手紙の書き方と包み方

お守りを郵送で返納するときに役立つ手紙の書き方と包み方

続いて、実際にお守りを郵送で返納するときの方法についてご紹介します。準備するものから実際の書き方までをまとめてご紹介しているため、返納するときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

お守りを郵送で返納するときに使う封筒や包装紙の選び方

お守りを郵送で返納する際には、以下のものを準備してから始めましょう。

お守りを郵送で返納するときに必要なもの

・返納するお守り
・お守りを包む白い紙(包装紙)
・便箋
・封筒
・現金

まず、お守りはそのまま封筒に入れるのではなく、白い紙に包んで入れると丁寧です。罫線などのない白い紙でも良いですが、用意できる場合は書道で使う際の半紙を使うと良いでしょう。包み方に明確な決まりはないため、紐部分を含めたお守りの全体がしっかりと覆えるように包みます。

これに加え、封筒には返納したい旨を伝えるための便箋、そしていくらかの現金を封入します。この現金は返納時のお焚き上げ料として入れるもので、この後の見出しで金額の目安をご紹介しています。

現金を郵送することとなるため、一般的な封筒は使えません。郵便局の窓口で「現金書留の封筒がほしい」旨を伝えると、1枚あたり21円で購入できます。10,000円までの送付は435円の手数料がかかるため、事前に準備しておきましょう。

お守りを郵送で返納するときに必要なお金

お守りを郵送で返納するときは、封筒にお焚き上げ料を入れて送ることが大切です。明確に金額が決まっているわけではないため、入れる金額は気持ちで決めると良いでしょう。お守りを授かったときの金額を覚えている場合は、それと同等の金額を入れたり、半額に当たる金額を入れたりするのもおすすめです。

気持ちで金額を決定できるとはいえ、1円や5円といった硬貨をたくさん入れるのは良くありません。多量の硬貨は銀行へ預ける際に手数料がかかってしまうため、社寺の負担となります。郵送での返納時はもちろん、お賽銭を入れる際も同様に注意しておきましょう。

お守りを郵送で返納するときの例文

お守りを郵送で返納する際は、小さな便箋に一言を添えて送るのが大切です。「返納したい」旨、そしてお守りを授かったことに関する感謝が伝われば良いため、自分の言葉で文章を作ってみると良いでしょう。

とはいえ、まっさらな状態ではどのように書くべきか分からない方も多いはず。そんなときは、以下の例文を参考に書いてみましょう。

例文①

お守りのお焚き上げをお願いいたします。
〇〇(学業成就、安産祈願など)のお守りのおかげで、無事願い事が成就しました。
本当にありがとうございました。

例文②

お守りのお焚き上げをお願いいたします。
1年間お守りいただき、無事健康に過ごすことができました。
郵送にて恐縮ですが、返納させていただきます。

  • お焚き上げを依頼したい旨
  • 叶った願い事について / 1年間お守りいただいたことについて
  • お礼

の3つを抑えて書くと分かりやすい文章となります。長々と書く必要はないため、要点を抑えて丁寧に書くことが大切です

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お守りを郵送で返納するときのマナーと注意点

お守りを郵送で返納するときのマナーと注意点

お守りを返納する際は、授かった社寺へ直接出向くのがベストです。

しかしさまざまな理由で郵送を選ぶ場合は、社寺の負担を減らし、感謝の気持ちが伝わるように工夫することが大切です。硬貨をたくさん入れたり、状態の悪いお守りをそのまま入れたりすることがないよう注意しましょう。

また、現金書留は郵便局の窓口からしか送れないといったデメリットがあり、ポスト投函を予定していた方にとっては面倒と感じることもあるでしょう。とはいえ、現金を入れたにもかかわらず普通郵便で送ってしまうと、郵便法違反となってしまいます。面倒だからと現金を入れずに送るのも、マナー違反であるため避けましょう。

現金書留の封筒には、赤字で「お守り在中」と書いておくと、開ける前から社寺に返納の旨が伝わりやすいためおすすめです。万が一雨に濡れても大丈夫なように、油性ペンで書くと安心です。

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まとめ

役目を終えたお守りは直接出向いて参拝するのに加え、郵送で返納する方法も選択できます。通常の手紙を送るときとはさまざまな点に違いがありますが、失礼のないようにすべてのポイントを抑え、心を込めて送りましょう。

役目を終えたお守りをしっかりと返納することで、次に授かるお守りがしっかりと効果を発揮するようになります。1年間の無事や健康・願い事の成就へ感謝の気持ちを込め、丁寧に郵送することが大切です。