書き初めの用紙と筆・硯、鏡餅が置かれた和室のイラスト

最終更新日:2026年10月17日

冬休みの宿題や学校の書き初め大会で、2027年はどんな言葉を書くのか気になりますよね。2027年(令和9年)1月の書き初めの課題は、県や主催者ごとに決まっています。2026年10月17日の時点で、埼玉県・千葉県・宮城県・栃木県・新潟県・三重県の書き初め展と、日本武道館の全国展が、2027年1月に書く分の課題をすでに公表しています(全日本書芸文化院も手本の語句を公表)。たとえば埼玉県の小3は「うどん」、千葉県の小1は「ふじ」、宮城県の中3は「梅花」です。

福島県・静岡県や新聞社の大会などは、前回は11月〜12月ごろに課題を公開していました(福島県は、書きぞめセットの見本を10月中旬に各学校へ届けると案内しています)。岡山県は前回9月に課題を公開しましたが、10月17日の時点で2027年分はまだ載っていません。これらは前回(2026年1月)の課題と発表の時期を載せ、2027年分が出たら追記します。実際にどの課題で書くかは、学校で配られるお手本や案内で確かめてください。

課題と同じく迷いやすいのが用紙の大きさです。埼玉県の書きぞめ展は縦78cm×横26cm、千葉県の書き初め展は縦83cm×横21.5cmというように、主催者ごとに寸法が決まっていて、全国共通の規格は見当たりません。

この記事では、各主催者の要項(2026年10月17日確認)をもとに、2027年の書き初めの課題を学年別の表にまとめました。小学1・2年生の書き方、用紙のサイズ、書き初めを書く日もあわせて紹介します。

こちらの記事では、

  • 2027年(令和9年)の書き初めの課題一覧【公表済みの6県と全国展】
  • 2027年の課題がまだ出ていない地域は?前回の課題と発表時期
  • 小学1・2年生は硬筆?毛筆は何年生から?学年別の書体
  • 書き初め用紙のサイズは?県・主催者ごとの寸法
  • 書き初めはいつ書く?1月2日の由来と提出の時期

 
についてご紹介します。

先に結論だけ知りたい方へ

・2027年1月分の課題を公表済みなのは埼玉・千葉・宮城・栃木・新潟・三重の書き初め展と日本武道館の全国展。全日本書芸文化院も手本の語句を公表済み(2026年10月17日時点)
・埼玉県(第79回)は小3「うどん」〜中3「新たな挑戦」、千葉県(第79回)は小1「ふじ」〜中3「希望の船出」、宮城県(第80回)は小3「川上」〜中3「梅花」
・福島・静岡や新聞社の大会は、前回は11〜12月ごろに発表(岡山は前回9月に発表・2027年分は未掲載)。この記事は発表されしだい追記
・用紙の大きさは主催者ごとに違い、埼玉は縦78×横26cm、千葉は縦83×横21.5cm。学校から指定された用紙を使う
・小学1・2年生は、硬筆(鉛筆やフェルトペン)の課題にしている主催者と、毛筆の課題がある主催者に分かれる。埼玉の県展は小1・2を対象にしていない
・書き初めは昔から1月2日に書くものとされる。学校での書き初めの日や提出日は、学校ごとに決まる

2027年(令和9年)の書き初めの課題一覧【公表済みの6県と全国展】

2026年10月17日の時点で、2027年1月に書く分の課題を公表していた主な書き初め展は次のとおりです。「○○県の課題」は、その県の書き初め展(展覧会)の課題を指します。県内のすべての学校が同じ課題で書くとは限らず、学校が展覧会に参加しているかどうかでも変わるため、最終的には学校の案内で確かめてください。

地域 主催・展覧会 用紙 主な日程
埼玉県 埼玉県教育委員会・埼玉県書写書道教育連盟「第79回 書きぞめ展覧会」(2026年9月30日掲載) 縦78cm×横26cm(小中) お手本は例年11月ごろ配布。県展の日程は未掲載
千葉県 書星会・千葉日報社「第79回 千葉県小・中・高校書き初め展覧会」 縦83cm×横21.5cm 地区への搬入1月7日〜15日、展覧会2月9日〜14日
宮城県 宮城県連合小中学校教育研究会書写部会「第80回 宮城県小中学校児童生徒書きぞめ展覧会」 規定の用紙 展覧会2月13日〜15日(予定)
栃木県 栃木県書写書道教育研究会「第78回 栃木県小・中・高校生書初展」(要項は2026年10月15日更新) 本会選定の用紙 中央展2月16日〜18日
新潟県 新潟県書道教育研究会「第72回 新潟県書き初め大会」「第26回 新潟県硬筆書き初め大会」 毛筆は小画仙紙1/8(約68×17.4cm) 1月20日必着
三重県 三重県教育文化会館「第47回 三重県小中学校書初め展」 指定の用紙 1月15日必着
全国 日本武道館「第63回 全日本書初め大展覧会」 半切(約136×35cm)など 席書大会1月5日、公募は1月12日必着
全国 全日本書芸文化院「第78回 全国書初大会」 縦78〜109cm×横21.5〜27.3cmなど 1月15日必着

主催者によって、2027年1月の回を「令和9年」と呼ぶところと「令和8年度」と呼ぶところがあります。どちらも2027年1月に書く分です。

埼玉県(令和9年・第79回 書きぞめ展覧会)の課題

埼玉県の書きぞめ展は、埼玉県教育委員会と埼玉県書写書道教育連盟が主催する展覧会で、県内の小3〜高校生の作品を地区審査会と中央審査会(県展)で審査します。2027年1月の回(第79回)の語句は、県のページ(2026年9月30日掲載)で公表されています。語句のPDFは「令和9年(第79回)」、県のページの見出しは「令和8年度(第79回)」と書いていますが、どちらも2027年1月の回で、「令和8年(第78回)」は2026年1月の前回にあたります。語句で検索されることの多い前回・前々回の課題も並べます。

学年 2027年(第79回) 2026年(第78回) 2025年(第77回)
小3 うどん こうま みどし
小4 しん茶 太よう 伝える
小5 雪わり草 新たな心 美しい空
小6 里の風景 出発の日 強い決意
中1 生命の力 心の成長 早春の花
中2 大空の旅 強い信念 美の追求
中3 新たな挑戦 多様な思考 郷土の大河
埼玉県の書きぞめ展のきまり(第79回)

・主催は埼玉県教育委員会・埼玉県書写書道教育連盟(共催:さいたま市教育委員会・さいたま市)
・書体は小3〜小6が楷書、中1〜中3が行書
・用紙は小中学校が縦78cm×横26cmの機械漉きの紙(手漉きの画仙紙は使わない)。高校は画仙紙半切大
・県展は小学1・2年生を対象にしていない(「小学校等の第1・2学年の児童は除く」)
・作品は授業時間にまとめ書きしたものとされている
・お手本の配布は例年と同じ11月ごろの予定。詳しい連絡は学校を通して行われる
・高校は参考手本の臨書(高1は楷書の雁塔聖教序、高2〜4は隷書の曹全碑、仮名は全学年で高野切第一種)

前回(第78回)の県展は、2026年1月24日・25日に上尾市立富士見小学校で開かれました。第79回の日程と会場は、10月17日の時点では県のページに載っていません。

千葉県(第79回 千葉県小・中・高校書き初め展覧会)の課題

千葉県の書き初め展は、一般社団法人書星会と千葉日報社が主催し、千葉県教育委員会などが後援しています。第79回(令和8年度)の課題は書星会の公式サイトと要項で公表されています。

学年 2027年(第79回) 2026年(第78回) 2025年(第77回)
小1 ふじ まり つる
小2 かるた きぼう あさひ
小3 春かぜ ゆき山 手まり
小4 花だより 初もうで うめの花
小5 七草がゆ 美しい空 新しい年
小6 春の足音 新春の朝 初春の風
中1 新春の光 輝く大地 今年の夢
中2 春めく野山 初春の喜び 新しい時代
中3 希望の船出 富士の白雪 早春の青空
高校(漢字) 風來花自舞 鶴舞千年樹 梅心凍有花
高校(かな) 春なれや名もなき山の薄霞(芭蕉) 人も見ぬ春や鏡のうらの梅(芭蕉) 春雨や蓬をのばす草の道(芭蕉)
千葉県の書き初め展のきまり(第79回)

・対象は県内の小・中・高・特別支援学校に在籍する児童生徒で、学校を通して出す(個人参加は不可・1人1点・整理費は1点200円)
・書体は小学生が楷書、中学生が楷書または行書、高校生は自由
・用紙の規格は横21.5cm×縦83cm
・作品は地区ごとに1月7日〜15日に搬入し、地区で審査する
・展覧会は2027年2月9日(火)〜14日(日)、千葉県立美術館(特別賞の候補作品を展示)
・小学1・2年生を毛筆と硬筆のどちらで書くかは、要項には書かれていない

宮城県(令和9年・第80回 宮城県小中学校児童生徒書きぞめ展覧会)の課題

宮城県の書きぞめ展は、宮城県連合小中学校教育研究会書写部会が開いています。2027年(令和9年)の第80回の毛筆の課題は、書写部会の手本説明資料で公表されています。

学年 毛筆の課題(2027年) 書体
小3 川上 楷書
小4 力走 楷書
小5 天空 楷書
小6 初志 楷書
中1 平和 行書
中2 初空 行書
中3 梅花 行書

中学校の「平和」「初空」は前回(2026年1月・第79回)からの継続、「梅花」は今回からの新しい課題です。前回の小学校の語句は、公開資料では確認できていません。毛筆は小3からで、小学校には硬筆の課題もあり、短い文を書く形です(たとえば1年は「うれしいな。みんな えがおの お正月。」)。中学校の手本は、硬筆・毛筆とも行書で作られています。作品は規定の用紙に書き、消せるボールペンや洗える墨液は使えません。

書写部会の事業計画では、県の審査会が2027年1月26日(火)、展覧会が2月13日(土)〜15日(月)にAER 5階の多目的ホールで開かれる予定です。仙台市の学校には、県とは別に仙台市の書きぞめ展もあります(市展の字句が県と同じかは確認できていません)。

栃木県(第78回 栃木県小・中・高校生書初展)の課題

栃木県の書初展は、栃木県書写書道教育研究会が主催し、県教育委員会や下野新聞社などが後援しています。2027年の課題は、令和9年の宮中歌会始のお題「旅」をテーマにしています。

学年 課題(2027年) 学年 課題(2027年)
小1 さんぽ 中1 冒険の旅
小2 出かける 中2 長い旅路
小3 たびの本 中3 修学旅行
小4 楽しい旅 高1 千里之行
小5 旅の日記 高2 白雲遊子
小6 宇宙旅行 高3 萬物逆旅

用紙は研究会が選んだ書初展専用のものを使います(手本1組550円で、手本1枚と用紙10枚)。学校から地区への提出の締切は、地区によって2027年1月13日〜2月4日と違います。中央展は2月16日(火)〜18日(木)に栃木県総合文化センターで開かれます。書体の指定は要項に書かれていません。高校4・5年生(定時制など)は高3と同じ課題です。

新潟県(第72回 書き初め大会・第26回 硬筆書き初め大会)の課題

新潟県書道教育研究会は、毛筆の書き初め大会と、小学生の硬筆の書き初め大会を開いています。どちらも締切は2027年1月20日(水)必着です。

学年 毛筆の課題(2027年)
小1 まつ
小2 手がみ
小3 日の出
小4 寒い朝
小5 雪月花
小6 早春の風
中1 平和主義(楷書)
中2 伝統芸術(行書)
中3 目標達成(行書)
学年 硬筆の課題(2027年)
小1 お正月、みんなでかるたをしました。
小2 元日の朝、明るい光がさしています。
小3 今年は四年生になるので、勉強やお手つだいをがんばります。
小4 新しい年です。今年の目標は、物語をたくさん読むことです。
小5 今年は、小学校の最高学年になります。自分の考えをもち、堂々と意見を発表するようにしたいと思います。
小6 希望に燃える新しい年。もうすぐ中学生です。心を引きしめ積極的に行動し、前向きな生活を送りたいと思います。

毛筆の用紙は小画仙紙1/8(縦68.0cm位・横17.4cm位)、硬筆は研究会が指定する用紙と2Bのかきかたえんぴつを使います。出品料は1点400円です。用紙と手本のセットの申し込み(10月1日〜8日)はすでに締め切られています。

三重県(第47回 三重県小中学校書初め展)の課題

三重県の書初め展は三重県教育文化会館が主催し、県や県教育委員会、三重県小中学校書写教育研究会などが後援しています。学校からの申し込み・出品に限られます。

学年 課題(2027年)
小1(硬筆) よこ山てんぼうだいから、あごわんが見えます。たくさんの人がながめています。
小2(硬筆) 晴れわたったすずかの空に、気きゅうがたくさん上がっていきます。友だちと、ずっと見ていました。
小3 うみがめ(楷書)
小4 花のいわや(楷書)
小5 新田水路(楷書)
小6 伊賀街道(楷書)
中1 野見坂峠(行書)
中2 松坂城跡(行書)
中3 白鳥塚古墳(行書)

第45回(2025年1月)・第46回(2026年1月)も同じ課題で、3年続けて変わっていません。小1・2は鉛筆を使う硬筆で、用紙は書初め展の指定用紙に限られます。学校の申し込みの期限は2026年11月18日、作品の締切は2027年1月15日(金)に三重県教育文化会館へ必着です(三重県教職員組合の支部へ届ける場合は1月14日まで)。

全国規模の書き初め展(日本武道館・全日本書芸文化院・日本習字)

学校を通さず個人でも応募できる全国規模の書き初め展もあります(日本習字の大会は会員限定)。2027年の課題・手本の語句が出ている2つを並べます。

学年 日本武道館 第63回(席書の課題) 全日本書芸文化院 第78回(手本の語句)
幼児 つくし ひつじ
小1 なかま ひつじ
小2 すごろく 力もち
小3 ひつじ年 光るうみ
小4 春を待つ 日本ばれ
小5 新しい朝 平和な春
小6 心に太陽 少年大志
中1 平和の希求 連山白雲
中2 歴史を紡ぐ 世界の交流
中3 感性を育む 初登頂成功

日本武道館の全日本書初め大展覧会は、席書大会が2027年1月5日(火)で、申し込みの締切は2026年11月13日(金)必着です。公募の部は1月12日(火)必着で、席書の課題か、書き初めにふさわしい語句で書きます(小学生以下は学年配当漢字に準じる)。書体は、小学生は漢字を楷書、中学生は楷書または行書です。

全日本書芸文化院の全国書初大会は、語句・書体とも自由ですが、院が出す手本の語句が望ましいとされ、手本についている出品券が必要です。締切は2027年1月15日(金)必着で、学生部は金賞以上の作品が2月11日に展示されます。日本習字教育財団の第27回全国書き初め大会は日本習字の会員だけが参加でき、2027年1月5日〜11日に全国6会場とオンラインで開かれます。課題は会員向けの「令和8年12月号」の画仙紙課題です。

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2027年の課題がまだ出ていない地域は?前回の課題と発表時期

次の書き初め展や大会は、2026年10月17日の時点で2027年1月分の課題を公開していません。前回(2026年1月)の課題と、前回の発表時期をまとめました。2027年分が公開されたら追記します。

福島県(福島県書きぞめ展)の前回の課題

福島県書きぞめ展は一般財団法人福島県教育会館が主催し、福島県書写書道教育研究会が共催しています。参加するのは、会館の「書きぞめセット」を購入した児童生徒で、学校を通して出品します(塾や個人での出品は不可)。前回(第70回記念展)の課題は次のとおりでした。

学年 毛筆 硬筆(フェルトペン)
小1 こども たのしくすごす
小2 メダル 力いっぱい走る
小3 うま年 −
小4 雪明かり −
小5 山里の春 −
小6 冬の祭典 −
中1 海辺の光(行書) −
中2 伝統工芸(行書) −
中3 技術革新(行書) −

小学生の毛筆は楷書で、小1・2は毛筆と硬筆の両方があります。前回の締切は2026年1月19日(月)必着でした。第71回の要項はまだ掲載されておらず、会館は10月中旬に書きぞめセットの見本を各学校に届けると案内しています。前回の要項のファイルは2025年11月上旬に掲載されていました。

静岡県・岡山県の前回の課題

学年 静岡県 第19回 岡山県 第183回
小1 あさひ はつゆめを見ました。(硬筆)
小2 ふるさと 里山にはるを見つけました。(硬筆)
小3 花がさく おもち
小4 水の流れ 赤い実
小5 光る大地 美しい朝
小6 四季の美 初春の風
中1 清らかな川 輝く未来
中2 豊かな自然 伝統を守る
中3 白雪の富士 芽吹く生命

静岡県は、静岡県教育研究会(書写教育研究部)の「静岡県小中学校児童生徒書き初めコンクール」です。会員校が学校単位で参加し、小1・2はフェルトペン、小3〜中3は毛筆で、小学生は楷書、中学生は行書です。前回の要項は2025年11月に掲載されました。中日新聞東海本社の「中日書き初めコンクール」(前回は第42回)も、幼児の部(つくし)を除いて同じ語句で、用紙は約100cm×24cm(半紙三枚判)でした。中日のコンクールは中1を「楷書に近い行書」としています。

岡山県は、岡山県習字教育研究会の「県下小、中学校習字(書き初め)展覧会」です。作品は各学校に提出し、用紙は研究会の指定用紙に限られます。前回の課題は2025年9月に掲載されましたが、次回(第185回)の課題は10月17日の時点でまだ掲載されていません。

福井県(福井県かきぞめ競書大会)の前回の課題

福井新聞社が主催する「福井県かきぞめ競書大会」は、学校単位で出品する大会です。前回(第90回)の課題は次のとおりでした。

学年 毛筆 学年 毛筆
小1 まつ 小6 和紙の里
小2 きぼう 中1 梅花(行書)
小3 大空 中2 決意(行書)
小4 子馬 中3 感謝(行書)
小5 新たな年 − −

小学生の毛筆は楷書です。小1・2は毛筆と硬筆の両方を出品でき、前回の硬筆の課題は、小1が「はるのみちを 子うまが かけていく」、小2が「さくらが つぼみの中で 春をまつ」でした。前回の受付は2025年12月15日〜2026年1月9日でした。福井県には、県教職員組合・日刊県民福井・中日新聞社が共催する「県小中学生書き初め展」という別の大会もあります(課題は確認できていません)。

学校の課題とは別の書き初め大会(会場で書く大会・公募)

神社や地域の団体、新聞社が開く書き初め大会には、学校の課題とは別に申し込んで参加するものもあります。前回の内容です。

大会(前回)・主催 前回の課題・題材 前回の日程など
熱田神宮書きぞめ大会(第54回)
熱田神宮宝物館・中日新聞社
小1 うま/小2 こま/小3 くすの木/小4 初もうで/小5 春の足音/小6 熱田のもり/中1 千木玉垣/中2 新春初神楽/中3 新年群参社頭(手本は使えない) 2026年1月6日に熱田神宮文化殿で書く。半紙は当日配付。往復はがきで先着2,000名(申込締切は12月12日)。案内は2025年11月上旬までに掲載
京都新聞書き初め展(第45回)
京都新聞
題材は自由(新春にふさわしいもの) 府内の小中学生。八つ切り(68×17.5cm)。2026年1月5日〜16日午後5時必着。募集記事は2025年12月5日
読売書初め大会(第47回)
玄同書道(読売新聞社などが後援)
幼児 うま/小1 つなぐ/小2 くろまめ/小3 おとし玉/小4 字をよむ/小5 元気な子/小6 竹馬の友/中1 正月七草/中2 弘法の筆/中3 新しい門出 2026年1月4日に加古川で席書。用紙は縦69×横17cm。課題は例年12月上旬に発表
小牧市書き初め大会(第76回)
小牧市書道連盟
幼年 うま/1年 どるい/2年 あんしん/3年 げんき/4年 つよい子/5年 新しい年/6年 初日の出/中1 伝統の美/中2 有言実行/中3 温故知新 2026年1月17日・18日に会場で書く

県で統一した課題が確認できない地域

東京都・神奈川県などは、都県で統一した書き初めの課題は確認できず、区・市や学校ごとに決めているとみられます。日本武道館の全日本書初め大展覧会は東京で開かれますが、全国の公募展で、東京都の課題ではありません。

京都市小学校書写教育研究会の「京都市小学校児童書き初め展」は、3〜6年が書写の教科書や指導書から学年にふさわしい字句を選んで半紙に毛筆で書き、1・2年は研究会が示す硬筆の課題例から選んでフェルトペン(油性ペン可)で書く方式です(令和6年度・第94回の要項)。神戸市の書初展(神戸市教育委員会など)は市立の小・中・特別支援学校約270校が参加する展覧会ですが(第70回の時点)、語句は公開されていません。富山県・山梨県は県単位の書き初め大会がありますが、課題は一次資料で確認できませんでした。沖縄県の「全沖縄児童生徒書き初め展」(琉球新報社・沖縄県書写書道教育研究会)は、例年11月中旬〜12月初めに社告が出ています。これらの地域の課題は、学校の案内で確かめてください。

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小学1・2年生は硬筆?毛筆は何年生から?学年別の書体

学習指導要領では、学校の授業で毛筆を使うのは小学3年生からです。小学校学習指導要領は「毛筆を使用する書写の指導は第3学年以上の各学年で行い」、各学年に年間30単位時間程度を当てるとしています。硬筆の書写は各学年で行います。中学校では毛筆の書写を各学年で行い、1年生で漢字の行書の基礎を学びます。文部科学省の小学校学習指導要領解説も、書き初めに取り組むことを通して、書写の力が生活の行事に生きていると実感することの大切さに触れています。

小学1・2年生の書き初めは主催者によって違う

書き初め展では、小学1・2年生の扱いが分かれます。

主催・展覧会 小学1・2年生の扱い
埼玉県の書きぞめ展 県展の対象外
宮城県の書きぞめ展覧会 硬筆(短い文を書く)
新潟県の書き初め大会 毛筆の課題あり(まつ・手がみ)。別に硬筆書き初め大会(文を書く・2Bのかきかたえんぴつ)
三重県の書初め展 硬筆(文を書く・鉛筆)
福島県の書きぞめ展(前回) 毛筆と硬筆(フェルトペン)の両方
静岡県の書き初めコンクール(前回) 硬筆(フェルトペン)
岡山県の書き初め展覧会(前回) 硬筆(文を書く)
福井県かきぞめ競書大会(前回) 毛筆・硬筆の両方を出品できる
千葉県の書き初め展 課題あり(ふじ・かるた)。毛筆か硬筆かは要項に書かれていない
栃木県の書初展 課題あり(さんぽ・出かける)。書き方は要項に書かれていない
日本武道館の全日本書初め大展覧会 毛筆(幼児・小1から課題あり)

小学生は楷書、中学生は行書が多い

小学生は楷書、中学生は行書で書くと決めている主催者が多く、埼玉県・宮城県・三重県・静岡県(前回)がこの形です。千葉県は中学生を「楷書または行書」、新潟県は中1を楷書・中2と中3を行書、日本武道館は中学生を「楷書又は行書」としています。

課題の語句はどう決まる?

課題の選び方は主催者ごとで、選ぶ基準を公表していないところも多くあります。日本武道館は公募の部の語句を「1部は学年配当漢字を準拠」(1部は幼児と小学生)としており、学年で習う漢字に合わせて語句を選ぶ考え方がうかがえます(学年別漢字配当表では1年80字・2年160字・3年200字・4年202字・5年193字・6年191字)。埼玉県の小5「雪わり草」のように、6年で習う「割」をひらがなにした課題もあります。栃木県のように、宮中歌会始のお題をテーマにする主催者もあります。

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書き初め用紙のサイズは?県・主催者ごとの寸法

書き初めの長い用紙の大きさは、主催者ごとに決まっています。JIS のような全国共通の規格は見当たらず、用紙のメーカーも、地域によって大きさが異なり、学校から指定されたサイズに従うよう案内しています。

主催者の要項にある用紙の寸法

主催・展覧会 用紙の寸法(縦×横)
埼玉県の書きぞめ展(小中学校) 78cm×26cm(機械漉き)
千葉県の書き初め展 83cm×21.5cm
新潟県の書き初め大会(毛筆) 小画仙紙1/8(約68.0cm×17.4cm)
中日書き初めコンクール(前回) 約100cm×24cm(半紙三枚判)
京都新聞書き初め展(前回) 八つ切り(68cm×17.5cm)
読売書初め大会(前回) 半切の4分の1(69cm×17cm)
日本武道館の全日本書初め大展覧会 席書は半切(約136cm×35cm)。公募は半切・八ツ切(約68cm×17.5cm)・半紙(約33cm×24cm)のいずれか
全日本書芸文化院の全国書初大会(学生部) 78〜109cm×21.5〜27.3cmの範囲(この範囲内なら地方版の書初用紙も可)、または条幅(135cm×35cm)

「千葉判」「埼玉判」などの呼び名と寸法

用紙の売り場では、地域の名前を付けた呼び名で売られていることがあります。メーカーの商品の例を挙げます。同じ呼び名でもメーカーによって数mm〜1cmほど違うことがあるため、学校や主催者が指定した用紙を使ってください。

呼び名 寸法の例(縦×横)
千葉判 83cm×21.5cm
埼玉判 78cm×26cm
東京判 101.3cm×27.3cm
群馬判 104cm×27cm
八つ切り 約68cm×17〜17.6cm
半紙三枚判 約100cm×24cm

※マルアイ・十川製紙・志昌堂の商品ページによる(2026年10月確認)。千葉判と埼玉判は、それぞれ千葉県・埼玉県の書き初め展の規格と同じ寸法です。

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書き初めはいつ書く?1月2日の由来と提出の時期

書き初めは、昔から1月2日に書くものとされています。デジタル大辞泉は「昔から1月2日に行われ、めでたい詩・歌・句などを書く」とし、江戸時代の寺子屋などでは5日だったとする辞典もあります。2027年の1月2日は土曜日です。

書き初めの由来と、書いた紙の行方

書き初めは、平安時代の公家や武家が年の初めに吉書(めでたい文書)を出した儀式に由来し、江戸時代に寺子屋で手習いが広まるとともに、民間にも広がったとされています。室町幕府では、吉書始めが毎年正月2日に行われていました。

書いた書き初めは、小正月(1月14日〜15日ごろ)のどんど焼き(左義長)で燃やす風習があり、燃えた紙が高く舞い上がると字が上手になるといわれます。どんど焼きの日は地域で違い、九州では6日か7日に行うところが多いとされています。京都の北野天満宮では、毎年1月2日に筆始祭を行い、2日〜4日に神前で書き初めをする「天満書」を受け付けています。

学校の書き初めの日と、作品の提出時期

学校の書き初めは、冬休みの宿題として家で書く学校もあれば、3学期に入ってから校内で書き初め大会を開く学校もあり、学校ごとに決まっています。埼玉県の書きぞめ展のように、作品を授業時間に書いたものとしている展覧会もあります。3学期がいつ始まるかは、冬休みはいつからいつまで?の記事で80市区の日程を紹介しています。

主催者への作品の締切は、学校から出す日の例で次のとおりです。児童生徒が学校に出す日は、これより前に学校が決めます。

主催・展覧会 2027年の締切(学校などから主催者へ)
日本武道館(公募の部) 1月12日(火)必着
千葉県の書き初め展 地区ごとに1月7日〜15日に搬入
三重県の書初め展 1月15日(金)必着
全日本書芸文化院 1月15日(金)必着
新潟県の書き初め大会・硬筆書き初め大会 1月20日(水)必着
栃木県の書初展 学校から地区へ1月13日〜2月4日(地区により違う)

お手本はどこで手に入る?

書き初め展のお手本は、学校を通して配られるのが一般的です。埼玉県は例年11月ごろに配布し、詳しい連絡は学校を通して行うとしています。千葉県の書き初め展(書星会)は、会誌『書星の友』12月号に課題の手引きを載せ、手本と用紙の問い合わせ先を千葉県書籍教材株式会社としています。栃木県の書初展(栃木県書写書道教育研究会)は手本と用紙のセット(1組550円)を、全日本書芸文化院は出品券つきの手本を販売しています。この記事では、著作物であるお手本の画像は載せていません。

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書き初めの課題についてよくある質問

Q. 2027年の書き初めの課題はいつ発表されますか?

主催者によって違います。2026年は、新潟県と宮城県が9月上旬、全日本書芸文化院が9月11日、千葉県の書星会が9月中旬(要項の更新日は9月17日)、埼玉県が9月30日(県のページの掲載日)に公表していました。栃木県と三重県は、10月中旬に更新された要項で確認しています。前回は、岡山県が9月、福島県が11月上旬(学校には10月中旬に見本が届く)、静岡県が11月、中日書き初めコンクールが11月5日に発表しました。読売書初め大会は12月上旬に発表するとしています。

Q. 埼玉県の令和9年(2027年)の書き初めの課題は何ですか?

第79回の課題は、小3「うどん」、小4「しん茶」、小5「雪わり草」、小6「里の風景」(以上、楷書)、中1「生命の力」、中2「大空の旅」、中3「新たな挑戦」(以上、行書)です。県展は小学1・2年生を対象にしておらず、用紙は縦78cm×横26cmです。お手本は例年11月ごろに配られます。前回の令和8年(第78回)の県展は2026年1月24日・25日に上尾市立富士見小学校で開かれました。第79回の日程と会場は、2026年10月17日の時点では県のページに載っていません。

Q. 千葉県の書き初め2027の課題は何ですか?

書星会・千葉日報社の第79回千葉県小・中・高校書き初め展覧会の課題は、小1「ふじ」、小2「かるた」、小3「春かぜ」、小4「花だより」、小5「七草がゆ」、小6「春の足音」、中1「新春の光」、中2「春めく野山」、中3「希望の船出」です。用紙は横21.5cm×縦83cmで、展覧会は2027年2月9日〜14日に千葉県立美術館で開かれます。前回の2026年(第78回)の課題は、小1「まり」、小2「きぼう」、小3「ゆき山」、小4「初もうで」、小5「美しい空」、小6「新春の朝」、中1「輝く大地」、中2「初春の喜び」、中3「富士の白雪」でした。

Q. 書き初めはいつ書く?なぜ1月2日なのですか?

昔から1月2日に書くものとされています(2027年は土曜日)。世界大百科事典は、1月2日の書き初めを「仕事始め・稽古始めの一つ」としています。室町幕府でも、吉書始めが毎年正月2日に行われていました。ただし学校の書き初めは、冬休みの宿題として家で書く場合や、3学期に校内で書き初め大会を開く場合など、学校ごとに決まっています。学校の案内に従ってください。

Q. 小学1・2年生の書き初めは硬筆ですか?

主催者によって違います。宮城県・三重県・岡山県(前回)の書き初め展は硬筆、静岡県(前回)は硬筆(フェルトペン)、福島県(前回)や福井県の大会(前回)は毛筆と硬筆の両方です。新潟県や日本武道館は小1から毛筆の課題もあります。埼玉県の書きぞめ展は小1・2を対象にしていません。授業で毛筆を使い始めるのは、学習指導要領では小学3年生からです。

Q. 書き初めに使う長い用紙の大きさは何cmですか?

全国共通の規格は見当たらず、主催者ごとに決まっています。埼玉県の書きぞめ展は縦78cm×横26cm、千葉県の書き初め展は縦83cm×横21.5cm、新潟県の書き初め大会は約68cm×17.4cm(小画仙紙1/8)、日本武道館の席書は約136cm×35cm(半切)です。学校や主催者が指定した用紙を使ってください。日本武道館の公募の部のように、半紙(約33cm×24cm)でも出せる大会もあります。

Q. 中学生の2027年の書き初めの課題と書体は?

公表済みの主な課題は、埼玉県が中1「生命の力」・中2「大空の旅」・中3「新たな挑戦」、千葉県が中1「新春の光」・中2「春めく野山」・中3「希望の船出」、宮城県が中1「平和」・中2「初空」・中3「梅花」、栃木県が中1「冒険の旅」・中2「長い旅路」・中3「修学旅行」、新潟県が中1「平和主義」・中2「伝統芸術」・中3「目標達成」、三重県が中1「野見坂峠」・中2「松坂城跡」・中3「白鳥塚古墳」、日本武道館の席書が中1「平和の希求」・中2「歴史を紡ぐ」・中3「感性を育む」です。書体は、埼玉県・三重県が行書、千葉県が「楷書または行書」、日本武道館が「楷書又は行書」、新潟県は中1が楷書、中2・中3が行書です(宮城県は手本を行書で作っています)。中学校では1年生で行書の基礎を学びます。

Q. 2027年の書き初めのお手本はどこで手に入りますか?

書き初め展のお手本は、学校を通して配られるのが一般的です。埼玉県の書きぞめ展は例年11月ごろに配布し、詳しい連絡は学校を通して行うとしています。千葉県の書き初め展を主催する書星会は、公式サイトに参考手本のページを設けていますが、2026年10月17日の時点では「後日公開」とされています。栃木県の書初展は手本と用紙のセット(1組550円)を、全日本書芸文化院は出品券つきの手本を販売しています。

Q. 「美しい空」「夢の実現」「強い信念」「元気な子」はどこの課題ですか?

「美しい空」は埼玉県の2025年(第77回)の小5の課題で、千葉県の2026年(第78回)の小5の課題でもありました。「夢の実現」は埼玉県の2024年(第76回)の中2、「強い信念」は埼玉県の2026年(第78回)の中2の課題です。「元気な子」は読売書初め大会(前回)の小5の課題のほか、京都市小学校書写教育研究会の令和6年度の要項によると、書写の教科書の2年生の書き初め教材にもなっています。いずれも2027年の課題ではないので、2027年に書く語句は学校の案内で確かめてください。

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まとめ

  • 2027年1月の課題は、埼玉・千葉・宮城・栃木・新潟・三重の書き初め展と日本武道館の全国展が公表済み。全日本書芸文化院は手本の語句を公表(2026年10月17日時点)
  • 埼玉は小3「うどん」〜中3「新たな挑戦」、千葉は小1「ふじ」〜中3「希望の船出」、宮城は小3「川上」〜中3「梅花」
  • 福島・静岡や新聞社の大会は前回11〜12月ごろに発表。岡山は前回9月に発表し、2027年分は未掲載。前回の課題は記事の表で確認できる
  • 小学1・2年生は硬筆にする主催者と、毛筆の課題がある主催者に分かれる。授業の毛筆は小3から
  • 小学生は楷書、中学生は行書としている主催者が多い
  • 用紙の大きさは主催者ごとに違う(埼玉は縦78×横26cm、千葉は縦83×横21.5cm)。学校指定の用紙を使う
  • 書き初めは昔から1月2日に書くものとされる。学校での日や提出日は学校ごとに決まる

 

書き初めの課題は、同じ県の中でも展覧会や学校によって違うことがあります。冬休みに入る前に学校から配られるお手本と案内で、課題と用紙、提出の日を確かめておくと安心です。

▼冬休みや新年の季語、お正月の行事もまとめています。

出典:埼玉県「硬筆展覧会・書きぞめ展覧会」(第79回・第78回・第77回・第76回の語句)/書星会(千葉県小・中・高校書き初め展覧会)/仙台市・宮城県の書写研究部会/栃木県小・中・高校生書初展/新潟県書道教育研究会(書き初め大会・硬筆書き初め大会)/三重県教育文化会館(三重県小中学校書初め展)/日本武道館(第63回全日本書初め大展覧会)/全日本書芸文化院(全国書初大会)/日本習字教育財団(全国書き初め大会)/福島県教育会館(福島県書きぞめ展)/静岡県教育研究会(書き初めコンクール)/中日書き初めコンクール/岡山県習字教育研究会/福井県かきぞめ競書大会/京都新聞書き初め展/読売書初め大会/小牧市書き初め大会/京都市小学校児童書き初め展(令和6年度の要項)/小学校学習指導要領・中学校学習指導要領・小学校学習指導要領解説 国語編(文部科学省)/コトバンク「書初め」・「左義長」/北野天満宮「年中行事」/マルアイ・十川製紙・志昌堂の商品ページ。熱田神宮書きぞめ大会は前回(第54回)の案内による。2026年10月17日確認。

※課題・用紙・日程は主催者が変更することがあります。2027年分が未発表の地域は前回の内容で、発表されしだい追記します。最新の情報は、学校の案内と各主催者の公式サイトでご確認ください。