神社のおみくじ結び所に結ばれた白いおみくじと、引いたおみくじを手に持つイラスト

最終更新日:2026年10月18日

初詣で引いたおみくじを、境内に結んで帰るか持ち帰るか、迷ったことはありませんか。神社本庁は「引いた後は神社の境内の結び所に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても差し支えありません」としています。結んでも持ち帰ってもよい、というのが多くの神社の案内で、大吉なら持ち帰る・凶なら結ぶといった全国共通の決まりもありません。

ただし、結ぶ場所には決まりがあります。境内の木の枝に結ぶと木が弱るため、多くの神社は「おみくじ結び所」(おみくじ掛け)に結ぶよう求めています。また、浅草寺は凶が出た方に所定の場所へ結ぶよう案内し、門戸厄神 東光寺は「大吉はお守りとして持ち帰り、凶は結願所に結びます」としているなど、寺社ごとの案内がある場合はそちらが優先です。

吉凶の順番にも、全国共通の決まりはありません。神社本庁は「種類や順番は神社によってさまざま」としたうえで、一例として「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶」を挙げています。一方で「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」が一般的とする神社もあり、吉と中吉のどちらが上かは寺社で分かれます。

神社本庁、都道府県の神社庁3か所、神社・お寺28か所の公式の案内(2026年10月18日確認)を比べ、引いた後の扱いと吉凶の順番を場面ごとにまとめました。

こちらの記事では、

  • おみくじは結ぶか持ち帰るか(寺社ごとの案内の比較)
  • 結ぶ意味と、木の枝ではなく結び所に結ぶ理由
  • 大吉・凶が出たときの扱いと、凶の受け止め方
  • 何回引いてもいいか・参拝の前か後か・有効期限
  • 持ち帰ったおみくじの捨て方・納め方
  • 吉凶の順番(吉と中吉はどっちが上か・12種類の並び・平や半吉)
  • 相場・縁談・争事など、おみくじに出てくる言葉の意味

 
についてご紹介します。

先に結論だけ知りたい方へ

・おみくじは結んでも持ち帰ってもよい(神社本庁「持ち帰っても差し支えありません」)。大吉は持ち帰り凶は結ぶ、という全国共通の決まりはない
・結ぶなら境内の「おみくじ結び所」に。木の枝に結ぶと木が弱るため、結び所に結ぶよう求める神社が多い
・寺社ごとの案内があれば、そちらに合わせる(浅草寺は凶が出たら所定の場所に結ぶ、門戸厄神は大吉は持ち帰り凶は結ぶ)
・何回引いてよいかの共通の決まりはないが、良い結果が出るまで引き直すのは勧めないとする寺社がある(妙法寺・村松山虚空蔵堂など)。参拝の後に引くよう案内する寺社が多い
・持ち帰ったおみくじは、願いがかなったときや1年たったときに神社へお礼を込めて納めるのがよいとする案内がある(東京都神社庁)
・吉凶の順番は寺社で違う。神社本庁の一例は「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶」で、中吉を吉より上に置く神社もある

おみくじは結ぶ?持ち帰る?どちらでもよく、結ぶなら結び所に

神社本庁は、おみくじについて「引いた後は神社の境内の結び所に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても差し支えありません」としています。主な神社庁・寺社の案内は次のとおりです。

寺社・団体 結ぶか持ち帰るかの案内
神社本庁 結び所に結んで帰る習わしもあるが、持ち帰っても差し支えない。十分に読み返し、自分の行動に照らし合わせる
東京都神社庁 結び所がある神社ではそこに結んでさらなるご加護を願うか、心願がかなうまで教訓として持ち歩き、その後神社へお礼を込めて納める。この2つを「最もよい方法」としている
兵庫県神社庁 木の枝に結んで帰る習わしもあるが、持ち帰っても問題はない
石川県神社庁 「持ち帰り時々読み返すことが良いようです」としている
神田明神 結ばなければならないものではない。嫌なことが書いてあれば結んで置いて帰り、良いことや戒めとして必要なら持ち帰ってよい
福島稲荷神社 悪いときは結び、いいときは持ち帰る人もいるが、特に決まりはない。結ぶなら神社所定の場所に
宇佐神宮 結んで帰るかどうかに特に決まりはない。日々の指針として持ち帰ってもよい
湊川神社 持ち帰るかは参拝者の気持ち次第。手元に置いて日々の戒めにしても、みくじ結び所に結んでもよい
城南宮 常に行動の指針として身近に持つ。境内に「おみくじ結び」がある
新潟総鎮守 白山神社 持ち帰っても問題ない。良いときも悪いときも結ぶ理由があり、結ぶ専用スペースがある
浅草寺 凶が出た方は、観音さまのご加護を願い、境内の所定の場所に結んで「ご縁つなぎ」を(凶以外の扱いは書かれていない)
門戸厄神 東光寺 大吉はお守りとして持ち帰り、凶は結願所に結ぶ
天台宗 妙法寺(丸亀市) 持ち帰って読み直したり、手元に残しても全くかまわない
村松山虚空蔵堂 吉凶に関わらず、結んでも持ち帰っても構わない

表の14か所のうち10か所は、結んでも持ち帰ってもよいとしています。石川県神社庁と城南宮は持ち帰るほうに寄せた案内です。吉凶によって扱いを分けるよう案内しているのは、ここで調べた中では浅草寺(凶は結ぶ)と門戸厄神 東光寺(大吉は持ち帰り凶は結ぶ)でした。おみくじを引いた寺社に案内があれば、それに合わせるのが確実です。

おみくじを結ぶのはなぜ?意味は「縁を結ぶ」「神に託す」

結ぶ意味について、寺社は次のように説明しています。

寺社・団体 結ぶ意味の説明
東京都神社庁 木々のみなぎる生命力にあやかり、願い事がしっかり結ばれるよう祈る。結ぶという行為そのものに、祖先は神秘的な力を信じていた
石川県神社庁 おみくじの内容や運勢を神に託すという意味
宇佐神宮 「結ぶ」は「神様とのご縁を結ぶ」など、神社では縁起の良い言葉とされている
新潟総鎮守 白山神社 良いときは「願い事が叶うように」、悪いときは「悪い事が起こらないように」「悪い気を持ち帰らぬように」
神田明神 嫌なことや不都合なことが書いてあるときに、神社に置いて帰るという意味
湊川神社 「良縁を結び、悪縁を縛る」
妙法寺 吉凶にかかわらず「神仏とご縁を結ぶ」ところから、木に結びつけられるようになった

武蔵一宮氷川神社は、結ぶことが「縁を結ぶ」に通じるとして、江戸時代ごろから結ぶ習慣が定着したようだ、という一説を紹介しています。

木の枝に結んでもいい?結び所(おみくじ掛け)に結ぶ理由

おみくじを結ぶなら、境内の木の枝に勝手に結ばず、寺社が指定した結び所に結びます。木の枝に結ばないよう求める理由は、木が弱ることと景観です。

寺社・団体 結ぶ場所の案内
東京都神社庁 木の枝に結ぶ慣習は境内の樹木を傷めることにつながる。結び所が設けられている神社ではそこに結ぶ。境内の木にやたらと結ぶと景観が損なわれることもある
熱田神宮 参拝のときに遠慮してほしいこととして「枝におみくじを結びつけること」を挙げている
城南宮 境内の松の木などは木が傷むので結ばない
福島稲荷神社 木に結ぶと木が弱るので神社所定の場所で
湊川神社 境内の樹を傷めないよう、所定の結び所へ
武蔵一宮氷川神社 木の枝に結ぶと樹木を傷めるので「おみくじ納め所」に
大國魂神社 「境内の木々はすべて御神木です」とし、「おみくじ結び所」を設けている
城山八幡宮(名古屋市) 木に結ぶのは神様と「縁を結ぶ」意味があるが、樹木にとってはストレスになる。結び縄に掛ける
村松山虚空蔵堂 寺社が指定した場所に。指定がなければ木に結ぶのは控える

結び所の名前は寺社によって「おみくじ結び所」「おみくじ結び」「みくじ結び所」「おみくじ納め所」「おみくじ掛け」「結び縄」「結願所」などさまざまです。新潟総鎮守 白山神社のように「結びの銀杏」に結ぶよう案内する神社もあるので、寺社が指定した場所に結んでください。見当たらないときは授与所で尋ねると確実です。

持ち帰ったおみくじはどうする?読み返して生活の指針に

持ち帰る場合は、神社本庁が「引いた『おみくじ』を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです」としているように、ときどき読み返すのがおすすめです。武蔵一宮氷川神社は、初詣で引いたおみくじを「一年の戒めと持ち帰り、迷った時に再度見直して生活の指針とするのも良いでしょう」としています。

持ち歩く場所について公式の決まりはありませんが、警固神社の解説は「財布や手帳など身近な場所に入れておくと、必要なときに読み返しやすくなります」としています。東京大神宮の縁結びみくじのように、読んだ後に栞(しおり)として使えるものもあります。

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大吉や凶が出たら?結ぶか持ち帰るかを状況別に

吉凶で扱いを分ける全国共通の決まりはありません。状況ごとの答えを公式の案内からまとめると、次のようになります。

状況 公式の案内に沿った扱い
大吉が出た 持ち帰っても結んでもよい。持ち帰るよう案内するお寺(門戸厄神 東光寺)もある。大吉でも油断は禁物(東京都神社庁)
吉・中吉・小吉・末吉 どちらでもよい(村松山虚空蔵堂は吉凶に関わらず結んでも持ち帰ってもよいとしている)。内容を読んで、生活の指針にする
凶・大凶が出た 結んでも持ち帰ってもよい。凶は結ぶよう案内するお寺(浅草寺・門戸厄神 東光寺)もある
嫌な内容で持ち帰りたくない 結び所に結んで置いて帰る(神田明神・田無神社)
悪い内容だが戒めにしたい 持ち帰ってよい(神田明神)
結び所が見当たらない 木の枝には結ばず、授与所で尋ねるか持ち帰る(村松山虚空蔵堂は指定がなければ木に結ぶのは控えるとしている)

大吉・中吉・小吉・末吉は結ぶ?持ち帰る?

大吉でも結んでかまいません。新潟総鎮守 白山神社は、良い内容のときは「願い事が叶うように」結ぶよう案内していて、村松山虚空蔵堂も「吉凶に関わらず結んでも、持ち帰っても構いません」としています。一方、門戸厄神 東光寺は「大吉はお守りとして持ち帰り」としています。中吉・小吉・末吉・半吉も同じで、「何吉から結ぶ」という決まりを示した公式の案内は見当たりませんでした。

大吉が出たときに気をつけたいのは、扱い方よりも受け止め方です。東京都神社庁は「たとえ大吉が出ても、吉は凶にかえるといって油断は禁物」とし、石川県神社庁も「大吉であっても浮かれずに精進するように」という導きだと説明しています。

凶が出たらどうする?結ぶ・持ち帰る・引き直す

東京都神社庁は、凶とは「占ったことが吉よりも勢いのないことを示します」と説明し、凶を引いたときは「神さまにご守護をお願いし、自分でも注意するとともに、何事も今まで以上に努力してみてください」としています。神社本庁や、今回調べた都道府県の神社庁(東京都・兵庫県・石川県)の案内には、凶だから結ばなければいけない、引き直さなければいけない、という記述はありません。ただし、浅草寺や門戸厄神 東光寺のように、凶は結ぶよう案内するお寺もあります。

凶の受け止め方についての寺社の説明は次のとおりです。

寺社・団体 凶についての説明
東京都神社庁・大國魂神社 凶が出てもやがて吉がやってくるので、落ち込むことはない
石川県神社庁 凶でも用心して誠実にすれば神様のご加護がある
湊川神社 吉凶に一喜一憂せず、内容を読み、今後の生活の指針にすることで「吉凶の行方が変わるともいえましょう」
浅草寺 凶が出た人もおそれることなく、辛抱強さをもって誠実に過ごすことで吉に転じる。凶が出た方は所定の場所に結んでご縁つなぎを
天台宗(法話) 今が大凶なら、これ以上は悪くはならないと考えることもできる。気になるなら仏さまにお守りを願い、今まで以上に精進努力を
法多山 尊永寺 おみくじの凶は悪ではなく「これ以上悪くならない」という意味

浅草寺は「浅草寺のおみくじは凶が多い」と言われることについて「古来の『おみくじ』そのまま」と説明しています。深大寺も、寺社によっては吉を引きやすくするため凶のおみくじを抜き取っている場合もあるようだとし、深大寺のおみくじは「古来のままなので、凶が多いことで有名です」としています。

「利き手と反対の手で結ぶ」は本当?

「凶のおみくじを利き手と反対の手で結ぶと吉に転じる」という話を紹介する記事がありますが、今回調べた神社庁・寺社の公式の案内には、この説は見当たりませんでした。寺社が定めた作法として案内されているものではないため、気になる方だけ取り入れれば十分です。同じように「松の木に結ばない」理由を「待つ」にかける説明も、公式の案内には見当たりませんでした(城南宮が松の木に結ばないよう求める理由は「木が痛みますので」です)。

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おみくじは何回引いてもいい?参拝との順番と有効期限

何回まで引いてよいかの全国共通の決まりはありません。回数に制限はないとする寺社がある一方で、良い結果が出るまで引き直すことは勧めないとする寺社もあります。

寺社 回数・引き直しの案内
福島稲荷神社 何を聞きたいか念じながら引くとよいとされ、学業・恋愛など聞きたいことが違う場合などは、一度の参拝で何度引いてもかまわないとされている
妙法寺 同じ悩みごとに引くのは基本的に1日1回まで。結果が気に入らない、吉が出るまで引きたい、という理由で引き直すのはよくない
村松山虚空蔵堂 1回しか引けないわけではなく、引き直すことも可能。ただし大吉が出るまで引き続けることはあまりおすすめしない
警固神社(解説) 何回でも引けるが、悪い結果でもすぐに引き直さず、内容を読んで行動を見直すきっかけに
産泰神社(神職の解説) 回数に決まりはない。「引き直しは3回まで」は俗信

回数そのものに決まりはなく、聞きたいことが違えば一度の参拝で何度引いてもよいとする神社もあります(福島稲荷神社)。ただし、同じことを良い結果が出るまで引き直すのは避けたほうが無難です(妙法寺・村松山虚空蔵堂)。初詣で家族それぞれが引いたり、旅先の寺社で引いたりすることを禁じる案内は見当たりませんでした。

おみくじは参拝の前?後?

おみくじは参拝を済ませてから引くよう案内する寺社が多くあります。川越氷川神社は「お参りが済みましたら、ようやく神様にお伺いすることができます」とし、門戸厄神 東光寺も「まず本尊にお参りをして、願い事をいいます」としてから引く手順を示しています。村松山虚空蔵堂・警固神社・産泰神社も、参拝の後に引くよう案内しています。

境内に入ってからの順番は、手水舎で手と口を清める → 本殿・本堂にお参りする → おみくじを引く、となります(産泰神社の解説・川越氷川神社の案内による)。手水の作法は「神社で口をすすぐ手順と吐き出す場所」でまとめています。

おみくじの有効期限はいつまで?

おみくじに「何年有効」という期限を定めた公式の案内は、今回調べた範囲では見当たりませんでした。村松山虚空蔵堂は「初詣で引いたおみくじに有効期限はありません」とし、自分で決めた期間や願いがかなうまでと考えてよいとしています。目安を示す案内は次のとおりです。

寺社・団体 持つ期間・納める時期の目安
東京都神社庁 願い事が成就したり、1年経過したときは、神社へお礼を込めて納めるのがよい
大國魂神社 心願が達成するまで持ち歩き、その後神社へお礼を込めて納める
札幌 彌彦神社 持ち歩き、新しいおみくじを引いたときに神社に納めるのが最良
産泰神社(神職の解説) 決まった有効期限はない。1年を目安に戻すのもよい

初詣で引いたおみくじなら、次の初詣で新しいおみくじを引くときに納める、と考えると分かりやすいでしょう。

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持ち帰ったおみくじの捨て方・処分は?神社に納めるのが基本

持ち帰ったおみくじの最後の扱いについて、東京都神社庁は「神社へお礼を込めて納める」としています。方法ごとに、公式の案内で分かることを整理しました。

方法 公式の案内で分かること
神社に納める お礼を込めて神社に納める(東京都神社庁)。時期の目安は「有効期限はいつまで?」の表のとおり
結び所に結ぶ 持ち帰ったおみくじも、引いた神社に結びに行くとよい(産泰神社の解説)
別の寺社に納める 不要になったおみくじは寺社で古札として納め、参拝したところでなくても大丈夫(村松山虚空蔵堂)。遠方なら近くの別の神社でも構わないが、神社のおみくじをお寺に結ぶのは避ける(産泰神社の解説)
古札納所・お焚き上げ 持ち帰ったおみくじは1年ほどでお焚き上げしてもらうとよい(産泰神社の解説)。ただし受け付けるものは寺社で違い、お焚き上げをお札・お守り・正月飾りなどに限る神社もある(新潟縣護國神社。預かるものの一覧におみくじは入っていない)
どんど焼き 何を受け付けるかは主催者に確認を(星川杉山神社。お守りについての案内)
家庭ごみに出す ごみとして出す方法を案内している寺社の公式の記述は見当たらなかった。村松山虚空蔵堂は「道端やゴミ箱には捨てないようにしてくださいね」としている

古札納所や納札所の案内には「お札・お守り」と書かれていて、自社の古札納所でおみくじを名指しで受け付けると書いた寺社は今回の調査では見つかりませんでした。古札納所におみくじを納めてよいか分からないときは、授与所で尋ねるか、境内のおみくじ結び所に結ぶのが確実です。神社のおみくじはお寺に結ばないよう案内する解説もあります(産泰神社)。お寺のおみくじは、そのお寺に納め方を確かめると安心です。

遠方の寺社で受けたお守りの返し方や、郵送で返納するときの手紙の書き方は「お守り返納を郵送する手紙の例文」でまとめています(おみくじの郵送を受け付けると明記した寺社は、今回の調査では見つかりませんでした)。

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おみくじの吉凶の順番(順位)は?寺社ごとに違い決まった順番はない

吉凶の順番は、寺社によって違い、全国で統一された順番はありません。神社本庁は「その種類や順番は神社によってさまざまですが、一例として『大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶』といった順番があります」としています。前橋市の産泰神社は神職の解説で「公式な見解は存在しません」と書いています。寺社の公式サイトで示されている良い順(順位)を、原文の書き方のまま並べると次のようになります(明治神宮の行は要約)。

寺社・団体 示している順番 示し方
神社本庁 「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶」 一例
新潟総鎮守 白山神社 「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」 尋ねられたときの答え
警固神社(解説) 「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶」 一般的な順番
札幌 彌彦神社 「大吉、吉、中吉、小吉、末吉、凶、大凶」 縁起の良い順
湊川神社 「大吉-中吉-吉-小吉-末吉-凶」 当社の順番
福島稲荷神社 「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」 一般的
多賀神社(八王子市) 「大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶>大凶」 一般的な7段階
四天王寺大和霊園 「大吉 → 中吉 → 吉 → 半吉 → 小吉 → 末吉(末小吉) → 凶 → 大凶」 諸説ありとして
妙法寺(丸亀市) 「大吉・吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・凶」 自寺の元三大師おみくじ
武蔵一宮氷川神社 「当社のおみくじは一種類で、1番から50番まであり、順番は付いておりません」 ―
城山八幡宮(名古屋市) 「御神籤の吉凶はどれがどれより良いという単純な優劣はありません」 ―
明治神宮 おみくじ「大御心」は吉凶を占うものではない ―

順番が気になるときは、おみくじを引いた寺社の案内を確かめるのがいちばん確実です。新潟総鎮守 白山神社は「単に順番の善し悪しで判断せずに、おみくじに書かれている内容が、ご自身にとって良いか悪いかで判断され、今後の生活の指針にされるのが良いでしょう」としています。

吉と中吉はどっちが上?吉と小吉は?

公式の案内でも、吉の位置は2つの考え方に分かれています。

考え方 並び 示している寺社
吉が2番目 大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶 神社本庁(一例)・新潟総鎮守 白山神社・警固神社・札幌 彌彦神社
中吉が吉より上 大吉→中吉→吉→小吉…/大吉→中吉→小吉→吉… 湊川神社・福島稲荷神社・多賀神社・四天王寺大和霊園

中吉が上とする中でも、吉を小吉より上に置くところ(湊川神社・四天王寺大和霊園)と、小吉の下に置くところ(福島稲荷神社・多賀神社)があります。中吉がないお寺のおみくじ(妙法寺)では、吉は大吉に次ぐ2番目です。どれが正しいということはなく、引いた寺社の並びで読みます。

12種類の順番は?半吉・末小吉・平はどこに入る?

12段階の並びを公式サイトで示している例として、多賀神社(八王子市)は「大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶」を挙げています。警固神社の解説は、多賀神社のページを参考に同じ並びを「とされることがあります」と紹介し、あくまで一例としています。

「平」はこの12段階の並びには入っていません。平があるおみくじとして武蔵一宮氷川神社を確認しましたが、同社は「順番は付いておりません」としていて、平の位置を示した寺社の公式の案内は見当たりませんでした。

珍しい吉凶と、末吉・半吉の意味について、寺社と辞書の説明は次のとおりです。

吉凶 読み 意味
末吉 すえきち 「おみくじで、あとになって開ける運のこと」(デジタル大辞泉)
半吉 はんきち 「半分が凶で半分が吉であること」(精選版 日本国語大辞典)。城山八幡宮は「吉運も半々」
末小吉 すえしょうきち 「後にやや吉となる」(城山八幡宮)。読みは警固神社の解説による
平・平吉・吉平 たいら・たいらきち・きちたいら 平は穏やかな状態なので、今の状態で待つのが良い。平吉・吉平も今の状態で待っていればよい(武蔵一宮氷川神社)
吉凶末分・吉凶相交 きっきょうまつぶん(きっきょうすえにわかれる)・きっきょうそうこう(きっきょうあいまじわる) 心がけ次第で吉にも凶にもなる(武蔵一宮氷川神社)
向吉・初凶末吉・凶末吉 むかうきち・しょきょうすえきち・きょうすえきち 今は良くないが、徐々に良い方に向かう(武蔵一宮氷川神社)
小凶・半凶・末凶 しょうきょう・はんきょう・すえきょう やや凶・半分は凶・末に凶(城山八幡宮。読みは警固神社の解説による)

武蔵一宮氷川神社のおみくじには、大吉・吉・末吉・小吉・凶のほか、平吉・平・凶末吉・凶向吉・初凶末吉・吉凶末分・吉凶相交・吉平・向吉があり、中吉と大凶はありません。「平」や「吉凶末分」が出るおみくじは、このように一部の寺社のものです。どの吉凶が何本入っているかを公表している寺社は少なく、「レア度」の順位を公式に示した資料は見当たりませんでした。

お寺と神社のおみくじはどう違う?漢詩のおみくじと和歌のおみくじ

おみくじは、平安時代の天台宗の僧・良源(元三大師)に由来するとされます。比叡山延暦寺は「現代行われるおみくじは、元三大師が考案したと言われており、元三大師堂はおみくじ発祥の地とされています」とし、浅草寺は、おみくじは良源によって「日本に広く普及したとされ、浅草寺にも伝えられました」としています。天台宗 妙法寺は、元三大師が観音菩薩に祈念して授かった百のお言葉が原型で、江戸時代のはじめに番号とお言葉からなる「元三大師百籤」が作られ、おみくじの元祖になったと言われている、と説明しています。

浅草寺のおみくじは「観音百籤」というものです(浅草寺)。産泰神社の解説は、元三大師のおみくじには良源が書いた五言四句の漢詩が書かれているとしています。法多山 尊永寺は、元三大師御籤に忠実に、おみくじ100本のうち大吉が17本、凶が30本という割合を受け継いでいるとしています。一方、札幌 彌彦神社は「大凶が入っている神社はほぼありません」とし、凶も入れないのが一般的だと書いていて、凶の多さは寺社によって大きく違います。

神社のおみくじには、漢詩ではなく和歌を載せたものがあります。神社本庁は「生活の指針となる和歌などを載せているものもあります」としています。東京都神社庁によると、明治維新の神仏分離令をきっかけに、和歌のついた「和歌みくじ」が多くの神社で用いられるようになり、山口県の神職・宮本重胤(明治14年〜昭和34年)が和歌のついた「神教御籤」を考案しました。明治神宮のおみくじ「大御心」は、明治天皇と昭憲皇太后の和歌から15首ずつ計30首を選んで解説を付けたもので、吉凶はありません。

神社本庁は、個人の生活の指針や運勢を占う今のような形のおみくじは江戸時代に見られるようになったと言われている、としています。

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おみくじの項目の意味は?相場・縁談・争事・待人

おみくじには、全体の運勢(吉凶)のほかに、項目ごとの運が書かれています。石川県神社庁は「総体的な運勢(大吉・吉…)と個々の運の判断(仕事運、金運…)が書いてあります」と説明しています。神社本庁は、金運・恋愛・失物・旅行・待ち人・健康などを挙げています。

項目の名前はおみくじによって違います。妙法寺の元三大師おみくじには、願望・病気・待人・失物・縁談・売買などの項目があります。よく出てくる言葉の辞書の意味は次のとおりです(おみくじの項目としての定義は辞書にはないため、一般的な意味を辞書から引いています)。

項目 読み 辞書の意味
願望 がんぼう 「願い望むこと」
待人 まちびと 「来るのを待たれている人。待っている相手」
失物 うせもの 「なくなった、また、なくした品物」(紛失物)
縁談 えんだん 「候補者を挙げてする結婚や婿養子縁組みの話」
相場 そうば 「市場で取引されるその時々の商品・株式・債券・外国為替などの値段」。値動きの差額で利益を得ようとする投機的な取引の意味もある
争事 あらそいごと(「争事」の表記の辞書の読みは「あらがいごと」) 「相手に勝とうとして争うこと。また、その争いのもとになっている事柄」(争い事)
商売 しょうばい 「利益をあげる目的で物を売り買いすること。あきない」
学問 がくもん 「学び習うこと」
旅行 りょこう 「家を離れて他の土地へ行くこと。旅をすること」
転居 てんきょ 「住居をかえること。引っ越し」
出産 しゅっさん 「子が生まれること。また、子を産むこと」

辞書はデジタル大辞泉・精選版 日本国語大辞典(コトバンク)によります。おみくじの文面に書かれた助言が、その項目の答えです。神社本庁が「単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切」としているように、吉凶の文字よりも項目の文面を読むことが大切です。

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おみくじについてよくある質問

Q. おみくじでNGな行為は何ですか?

公式の案内で避けるよう書かれているのは、境内の木の枝に結ぶこと(熱田神宮・城南宮・東京都神社庁など)、結果が気に入らないからと引き直すこと(妙法寺)、おみくじの棒を筒に戻さないこと(浅草寺)、道端やゴミ箱に捨てること(村松山虚空蔵堂)などです。結ぶのは結び所に、持ち帰ったものは神社に納めます。

Q. おみくじを2回引いたらどうなりますか?

2回引いたからといって効果がなくなる、とする公式の案内は見当たりません。福島稲荷神社は、聞きたいことが違う場合などは一度の参拝で何度引いてもかまわないとされている、としています。ただし、妙法寺は同じ悩みごとに引くのは基本的に1日1回までとし、結果が気に入らないからと引き直すのはよくないとしています。2回目を引くなら、別のことを聞くときにすると安心です。

Q. おみくじを持って帰ったら凶ですか?

いいえ。神社本庁は「持ち帰っても差し支えありません」とし、石川県神社庁は「持ち帰り時々読み返すことが良いようです」としています。持ち帰ったら運が悪くなる、という公式の案内は見当たりませんでした。

Q. おみくじで凶が出るのはラッキーですか?

凶をラッキーとする公式の案内は見当たりませんでした。東京都神社庁は、凶とは「占ったことが吉よりも勢いのないことを示します」とし、凶が出てもやがて吉がやってくるので落ち込むことはないとしています。浅草寺は誠実に過ごすことで吉に転じるとし、法多山は「これ以上悪くならない」という意味だとしています。大吉や大凶はその反対に転じやすい、という説を紹介する神社(多賀神社)もあります。

Q. 去年のおみくじはどうすればいいですか?

神社にお礼を込めて納めます。東京都神社庁は、願い事が成就したり1年経過したりしたら納めるのがよいとしています。初詣に行く神社の結び所に結んだり、授与所で納めてよいか尋ねたりするとよいでしょう。村松山虚空蔵堂は、納める寺社は参拝したところでなくても大丈夫としています。

Q. 引いたおみくじを違う神社に結んでもいいですか?

産泰神社の神職の解説は、持ち帰ったおみくじは引いた神社に結びに行くのがよいとしたうえで、「遠方の場合は近場の異なる神社でも構いませんが、神社のおみくじをお寺に結ぶ、ということは避けましょう」としています。神社のおみくじなら、引いた神社に結ぶのが基本で、遠くて行けないときは近くの神社に、と考えるとよいでしょう。お寺のおみくじをどこに納めるかは、そのお寺に確かめると安心です。

Q. 明治神宮のおみくじに吉凶がないのはなぜですか?

明治神宮のおみくじ「大御心」は、吉凶を占うものではなく、明治天皇の御製と昭憲皇太后の御歌から、人倫道徳の指針となる教訓的なものを15首ずつ、計30首選んで解説を付けたものです。明治神宮によると、戦後におみくじを出すことになったとき、吉凶ではなく御祭神にゆかりの深い御製・御歌のおみくじにしてはどうかという助言を受け、昭和22年の正月から授与しています。

Q. 半吉や平は珍しい(レア)ですか?

入っているおみくじが限られるという意味では珍しい吉凶です。前橋市の産泰神社は、珍しいものとして「半吉」「平」「吉凶末分」「吉凶相交」を挙げています。警固神社の解説も、一般的な6種類のほかに「平」「半吉」「半凶」などがあるおみくじもあるとしています。武蔵一宮氷川神社のおみくじには「平(たいら)」「吉凶末分」「向吉」などがあります。ただし、吉凶の種類と本数は寺社ごとに違い、公表している寺社も少ないため、どれが「いちばんレア」かを公式に示した資料は見当たりませんでした。

Q. おみくじでいちばん良いのは?いちばん悪いのは?

辞書(精選版 日本国語大辞典)は、大吉を「運勢など占卜にあらわれる最も良い相」、大凶を「運勢など占卜にあらわれる最も悪い相」としています。ただし札幌 彌彦神社は「大凶が入っている神社はほぼありません」とし、凶も入れないのが一般的だとしています。武蔵一宮氷川神社のおみくじにも大凶はなく、同社は順番を付けていません。どれがいちばん下かも含めて順位は寺社で違うので、引いた寺社の案内で確かめてください。

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まとめ

  • おみくじは結んでも持ち帰ってもよい(神社本庁)。大吉は持ち帰り凶は結ぶ、という全国共通の決まりはない
  • 結ぶなら木の枝に勝手に結ばず、寺社が指定したおみくじ結び所に。木が弱るため、枝に結ばないよう求める神社が多い
  • 寺社ごとの案内があれば、それに合わせる(浅草寺は凶が出たら所定の場所に結ぶ、門戸厄神 東光寺は大吉は持ち帰り凶は結ぶ)
  • 凶が出ても、内容を読んで注意し努力すればよい。凶だから引き直す必要はなく、結ぶかどうかも全国共通の決まりはない(凶は結ぶよう案内するお寺もある)
  • 聞きたいことが違えば何度引いてもよいとする神社もあるが、良い結果が出るまでの引き直しは勧めない寺社がある。参拝の後に引くよう案内する寺社が多い
  • 有効期限を定めた公式の案内は見当たらない。持ち帰ったおみくじは、願いがかなったときや1年たったときに神社へお礼を込めて納めるのがよい(東京都神社庁)
  • 吉凶の順番は寺社で違う。神社本庁の一例は大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶で、中吉を吉より上に置く神社もある

 

おみくじは、結ぶか持ち帰るかよりも、書かれている内容をどう生かすかが大切です。初詣の時期については「初詣はいつまで?」でまとめています。引いたおみくじは、結び所に結ぶにしても持ち帰るにしても、一度ゆっくり読んでから決めてみてください。

出典:神社本庁(おみくじ)/東京都神社庁(神社Q&A 信仰9)・(信仰10)・(生命の言葉 令和7年1月)・(自働御籤箱)/兵庫県神社庁/石川県神社庁/神田明神/大國魂神社(Q11)・(Q12)/福島稲荷神社/川越氷川神社/東京大神宮/武蔵一宮氷川神社(境内)・(公式note)/明治神宮(おみくじ)・(Q&A)/新潟総鎮守 白山神社(おみくじ)・(よくあるご質問)/田無神社/札幌 彌彦神社/多賀神社/産泰神社/新潟縣護國神社/星川杉山神社/城南宮/湊川神社/宇佐神宮/熱田神宮/城山八幡宮/警固神社/浅草寺/門戸厄神 東光寺/天台宗 妙法寺/四天王寺大和霊園/村松山虚空蔵堂/深大寺/法多山 尊永寺/比叡山延暦寺/天台宗(法話集)/コトバンク(相場)・(縁談)・(争事)・(争い事)・(待人)・(失物)・(願望)・(商売)・(学問)・(旅行)・(転居)・(出産)・(大吉)・(大凶)・(半吉)・(末吉)。2026年10月18日確認。

※おみくじの扱いや吉凶の種類・順番は、寺社によって違います。おみくじを引いた寺社の案内がある場合は、そちらを優先してください。結び所や古札納所の場所・受け付けるものは寺社が変更することがあるため、最新情報は各寺社の公式サイトでご確認ください。